海外物流・商流あれやこれや[16日目]


本記事は、Cerevoスタッフが業務や趣味について思うままに書き綴るアドベントカレンダー企画「Cerevo アドベントTechBlog 2017」の第16日目です。

Cerevo アドベントTechBlog 2017
http://tech-blog.cerevo.com/archives/category/adventcalendar/2017/

TechBlogをご覧のみなさん、こんばんは。

製販・物流・海外営業中心にオペレーションを見てます、COOの北山です。

主に海外を相手に、数えますと28年働いてまいりましたが、オリジナル座右の銘の一つに、『Without push, nothing happens』 ってのが、あります。

最近では国内でもその傾向はありますが、海外相手だと特に主張をきっちりと相手に伝えていかないと、なかなか思うようにビジネスを前に進めていけない、という実感が感じられる案件中心に、アドベントカレンダーでは、私が主に携わっている海外物流・商流あれやこれやを簡単にまとめてみました。これから、本格的に海外に進出したいな、とお考えの方々に、一部でも参考にしていただければ幸いです。

1.海外倉庫

海外で商品を販売する際、日本からの直発送だけですと、工数・配送日数・費用・欧州等ではお客様へ負担となりうる、輸入関税・消費税のリスク等の面で、ビジネス拡大への障壁となりうるわけですが、一方、中小企業にとって、欧米での適切な物流パートナーを探すのは一筋縄ではいかない部分もあります。

弊社では、いろんな試行錯誤の結果、現在は、北米向けとして、Amazon USAとShipwireの併用、欧州向けとして、Amazon Germanyを使用しています。

それぞれ持ち味があって、メリットとデメリットがあります。

Amazon USA
+ Multi Channel Fullfillmentサービスを使うと、かなりReasonableな値段で個別配送可能
+ 保管料もよほど、大きな図体の不稼働在庫を持たない限り、とてもReasonable

ー 複数の商品を配送依頼した際、同じ商品を12個配送を依頼しても、7個と4個と1個とかで、配送されてしまうケースも多い。お客様に不安感と面倒を与えてしまう。
ー Seller Centralという出展者向けのDashboardのUser Interfaceが世界最高企業の一つとは全く思えないレベルw
ー 実際に自分たちで、入出庫記録を使ってTraceしておかないと、確実に1年に数回紛失疑惑が発生するw
ー かなり具体的に数回つっこまないと、User SupportがAI化してるのではないか、という疑惑が本当に思えるレベルの、通り一辺倒の回答が返ってきて、根競べとなるw

Amazon Germany
基本上記事象は全てあてはまるのに加え、
+ スイスを除く、ほぼ欧州主要国に、ドイツ倉庫からReasonableに個別配送可能

ー Google translateの西欧言語>英語はほぼ完ぺきになっている世の中、とはいえ、欧州各国Amazonから来るEmailが、現地語なのは歴史の重みを感じるw

Shipwire 
+ Amazon USAはカナダ、メキシコに配送可能な商品がかなり限定されますが、Shipwireは、配送可能。
+ USAでも、各地に数か所、全世界的にも、香港とかにも倉庫が持て、かつ、保管費用等は一元管理される。ただし、欧州倉庫はかなりの取引量が要求されるので、大企業向け。
+ マスターカートンレベルでの配送依頼が可能。Amazonだと、これができない。彼らに納入した時点で、彼らの自由裁量で、分散されて保管場所が数か所のまたがる事も。

ー 数年前 Ingram Microに買収されて以降、月額500ドルの最低費用を請求されるようになりました。しかしながら、配送費と込々の値段ですので、大きなものをそれなりの数、配送していれば、すぐそれくらいの費用レベルは超えるかな、というレベルではあります。
ー 個別配送料金が、Amazonと比較すると倍以上高い

2.欧州消費税、関税

海外輸出入の仕事、書類は結構複雑なものですが、その中でも、欧州は一筋縄ではいきません。モノを輸出する際、輸入関税や輸入消費税が発生しますし、お客様や欧州内での売上には、最終消費税に絡む経理処理も発生します。この際、欧州現地法人が持ってるVAT番号の有無により、仕事の手法や付き合える企業の幅は大きく変わります。

また、欧州現地法人があれば、現地での経理事務も発生しますが、このレベル・費用も付き合う相手によって、桁違いに違います。我々が最初にお願いしていた会計事務所は、法人設立の難作業もあったので、日本語での質問も可能なところで依頼していましたが、当たり前ではあるのですが、質問すると調べて答えてくれるのに、質問ごとに1-2万円かかる、という感じで、月10万円前後の費用が発生していました。

これは、さすがに高すぎ&だいぶ日本語サービスなくとも、英語で十分ってくらい基本はわかってきたので、新しい現地の中小の経理事務所に変更すると、少々質問しても、毎月2万円前後の費用に劇的に改善しました。

こんなに違うんかい!って感じで、もっと早く、というか、最初からよりローカルに近いサービスを選ぶべきだった、と反省ですw

もう一点、最近発生した大きなTopicで、お役所ですら、『Without push, nothing happens』である、という好例に先日出くわしました。

欧州では、輸入の際に輸入消費税が発生します。我々は、前述のとおりAmazon GermanyのMulti Channel Fullfillment のサービスを使って、ドイツのみならず、欧州内での取引を行っています。

まず、Amazon Germanyに入庫する際、輸入消費税が発生し、ドイツ税関によって、申告金額の19%が徴収されます。その後、その商品をドイツ国内で売れば、同19%の最終消費税の支払い義務(輸入消費税との差額納税)が発生しますし、それをイタリアのDistributorに販売した際には、Invoiceに『 Intra Community Delivery -Sales VAT exempted』の文言を入れると、最終消費税の支払い義務がイタリアの業者に移動し、輸入消費税がドイツ税務署より還付される、形となります。

が、なんと、今回、妙にドイツでの売上がさほど多くないのに、徴収されてる税金多い、という事実に気づき、実績Dataを上げて、会計事務所を通じてドイツ税関をプッシュしたところ、なんと、5百万円レベルのお金が調整されて戻ってきました……。

このお金、って実際プッシュしなかったら、半年後とかに結局年末調整的に戻されるのか、永遠に戻って来ないのか、は今もって不明ですが、恐ろしい話ですw

おまけ

『趣味っていうのはプロレベルのこと』これは、弊社代表 岩佐の名言・迷言であるが、Cerevoでは、本業さながらに様々な事に打ち込んでいる方々が沢山います。私もその一人と胸をはれるのが、競馬ですので、閑話休題でそこを少し深く。

競馬への誘い(いざない)

A) 競馬のおもしろさ

私をはじめ、競馬に魅せられてる人は多いですし、人それぞれの楽しみ方はあるかと思いますが、私の場合、主な魅力は下記です。

1.馬と人、双方にドラマがある
> 馬という動物にのってる騎手と言う人間、そして、競馬を生業として生きている様々な人たち、この組み合わせが様々な悲喜こもごものドラマを生みます。

ケツをひっぱたかれなければ、全く走ろうとしない馬もいれば、負けるのが悔しくて横の馬に噛みつこうとする馬さえいます。それを一生懸命走らせようとする騎手には、上手下手があるばかりでなく、今回は病み上がりなので、けがをさせない走りに重きを置く場合もあれば、見てるのが痛々しい位ムチうつかと思えば、ゴールしたら抱き着く、でも馬に振り落とされるような騎手もいますw

人間模様や、後述の血統等、背景を知れば知るほど楽しめる、それが競馬かと。

2.10年観ていると、なんと、子供どころか、孫まで出てくる

> 馬の年齢×4=人間の年齢と言われてまして、早い馬ですと、3-4歳で引退して、子供を作ったりします。そうしますと、なんと、競馬ファンになって10年もしないうちに、初期に好きだった馬の子供どころか、孫が走ってる、って事が普通に起こります。これがとっても不思議な感覚を植え付けてくれて、『おー、あの勝ち切るのに苦労してた馬の孫が、こんな大きなレースに勝つなんて、、、』っておじいちゃんになった感覚を味合わせてくれますw

3.当たると更におもしろい、というか、予想している時が一番!

> 上の二つの楽しみ自体は全く嘘ではないですが、やっぱり大きく当たったレースのゴールの瞬間とか、実際に確定して勝利が確定した瞬間は、本当に興奮モノ、です……が、それ並み以上に、おもしろいのが予想を一生懸命している時、自分が気になってる馬と、自分が参考にしてる予想家や競馬新聞の印とかの一致、不一致を一喜一憂しながら、買い目を考え、金額を配分し、『うししし、、もし万が一、この当たらなそうな馬券が当たったら、大金持ちの余裕のよっちゃんだーー』って、妄想してる瞬間が一番幸せですw

B) 競馬の仕組み

競馬の控除率は平均して約25%です。馬券を買っている方々のお金の25%が、農林水産省の活動資金になったり、競馬に関わる方々への賞金になったりしているわけです。即ち、1万円馬券を買うと、その時点で、期待値は既に7500円に減り、平均25%損をしてて、偏差値でいうところの50ということになります。

この控除率、最も割の悪い代表は宝くじで55%、みんなかなり損をしてる、というのは理解の上ではあるとは思うのですが、一攫千金の魅力は桁違いではありますからねw

パチンコは15%前後と言われてますが、毎日Openしてますので、中毒的に行っちゃう人はおよそプロでない限りみんな損してしまうのでしょう。

平均で戻って来るお金が75%という事ですから、これで100%を超える事は至難の業ではあります。なので、普通の人と同じような馬券の買い方をしていると、およそ勝てません、、本命派で馬券収支がプラスなんて人はいないのでは無いか、と。しかし、大穴ばかりを狙っていても、楽しみとしては成り立ちますが、結構ずっと当たらないのも心が折れます。 ですので、中穴派が唯一の生き残る道である、というのが、競馬歴20年の結論です。

ビジネス的な側面を含めて語れば、人と同じことをやっていても、成功はしない、っていう話ですやねw

皆さんも、それぞれの趣味で道を究めていけば、色んな発見があって楽しいかと思います。