[17日目] スタートアップ・オペレーションの小ネタ集


TechBlogをご覧のみなさん、こんばんは。生産管理・物流・海外営業中心にオペレーションを見てます、COOの北山です。アドベントカレンダーも中盤を越えてきまして、聖夜だなんだと繰り返す歌と、わざとらしくきらめく街が、ちょい鬱陶しいような懐かしいようなXmas直前となってまいりました(笑)。

17日目は、スタートアップで日々苦労して運営してる小ネタをピックアップして、同様規模で頑張ってる企業さんたちから、笑ってもらえたり、一部でも参考にしていただければ幸いです。
 

1. Shipwireって知ってますか?

このブログをお読みのCerevoファンの方々なら、弊社CEOの岩佐のプレゼンで海外の売り上げが、ほぼ50%ある事をご存知かと思います。これを実現するために、海外物流っていうのはとても大切で、それを支えてくれている一つにShipwireの存在があります。

Shipwireはアメリカ西海岸をBaseとする新興企業ですが、とてもReasonableな費用体系で、全世界主要地域での倉庫保管業と、出荷配送業務をWebからの指示ひとつでこなしてくれるサービスを展開しています。
http://www.shipwire.com/pp/fulfillment.php

非常にわかりやすいUser Interfaceで、現在はLA、Chicago、London、Hong Kongの倉庫を契約して使用しています。

図1

本来、これだけの一等地に4箇所も倉庫をもてば、最低物量でも月1000ドルに到達してもおかしくは無いですが、Shipwireだと、全世界足しての物量に対して課金されますので、8割引くらいになります。また個別の出荷配送料金も1案件につき、約5ドル+USPS(米の郵便公社)等の実費運送料がかかるのみで、様々な指定ができます。

返送も受け付けていますので、Chicagoへの返品は良品に近いもの、LAへの返品は、絶対壊れてそうなもの、とかに工夫して分類してオペレーション可能です。
 

2.Amazon FBA おそるべし

流通界の巨人、Amazonは、その仕組み、選択肢、提供サービス、集客力足るや、半端ないですね。Amazon FBAの手数料は約8−10%で、配送料金を含んでいる事&集客力を考えれば、非常にReasonableといわざるを得ません。

なお、日米に比べ、欧州Amazonでの法人登録は途方もなく大変なのですが、なんとか法人登録を済ませさえすれば、Amazon.deのドイツFBA倉庫を使って独仏英西伊の欧州5大国のAmazonでFBAとして売る事が可能になります。(一部UKでは20%近く手数料をとられるケースもありますが、、)もちろんオーストリアのお客様とかにもdeサイト経由で売れていくわけです。

また、登録は大変ですが、FBAにすると、Market Placeで売っている時より、2倍以上の売上があがりますので、素直にそこはAmazonの軍門に下るのをお勧めします(笑)。
 

3.欧州VATの仕組み、むずかしい〜

私は、前は某大手電機メーカーで、かなり欧州ビジネスに長く携わってきて知り合いにも欧州通は多いのですが、色んな業者の方に聞いても、かなりググってもぼんやりとしか見えきらないのが、欧州VATの具体的仕組みです。この例も、あと物流もそうなのですが、大企業に勤めている人間は、なんと色んな組織に守られていたのか、というのをCerevoに来てホント痛感しました。

VATとは「Value Added Tax、付加価値税」のことで、日本ではまだ8%の消費税が、主要欧州EC諸国では、約20%という高額のVATで、それも微妙に各国違う税率で存在します。

欧州で正しくビジネスをしようとすると、欧州現地法人を持って、EORI番号を取得し、VAT IDも持つのがBetterです。これは簡単な事ではないです。設立に約2ヶ月かかりますし、費用も数十万円はかかります。さらに組織の維持費、特に経理関係のサポートが毎月10万前後かかります。

普通、このあたりはAgencyに頼む方々が多いですが、「[15日目] DIY:海外展示会でブースを自主制作してみよう」もありましたが、できる限り自前&現地業者を使いますが、USAに比べて色々お金がかかります。。。とにかく、色んな意味で、欧州ビジネス、奥が深いです。
 

4.取り込み詐欺にご用心!

上にも述べましたが、CerevoはGlobalでWeb直販を展開しています。色んな国のお客様とコミュニケートできる一方、招かれざる客もやってきます。実際、取り込み詐欺の危険性も結構あります!

決済方法であるPAYPALもStripeも前金払いで入ってくるので製品を発送すると、注文客があとで決済をキャンセルできてしまうというとんでもない罠が。

Cerevoの商品は半業務用に使われる事も多いため、怪しいとされるケースのCredit Cardの保有者と配送先が違う場合でも、正規のお客様のケースも結構あるのです。ちなみに、一度教会の神父様に身分証の提示をお願いしたところ、「どうして私に免許証提出を要求する!神を信じぬ、愚か者め!」的なおしかりメールをもらった事もあります(笑)。

教訓: 『自分の身は自分で守れ!』
 

5.HSBC口座って素晴らしい

最後の項目です。HSBC銀行、ご存知ですか? スコットランド人が香港で立ち上げて大きくした世界有数の優良な英国金融Gpです。ここのマルチカレンシー口座がとても為替交換に伴う費用・Rateが有利で、日本円、USドル、Euro、中国元、全て扱えます。かつ、中国の有力な部品Vendor、EMS業者もHSBC口座を持っている会社も多く、そこへの振込み作業は全て手数料ゼロ、中国の関連銀行へも手数料割安だったりして、我々Cerevoのような中国の企業とおつきあいが多い企業にとっては、とても有意義な口座です。

しかしながら、その口座を持つのは簡単な事ではなく、取締役全員が香港の支店に顔を出さなければいけない、という、最初聞いた時、嘘だろ〜、、、というものでした。また、簡単ですが英語での事業計画書の提出も必要ですが、それだけ努力する甲斐はある口座です。

一番素晴らしいメリットは、円 ⇒ USドルにする時のRateが抜群に良いです。中国のVendorには基本USドル払いですから、我々は大量のドルが必要となります。ただ、潤沢にいつもお金があるわけではないので(笑)それなりの頻度で適宜円をドルに交換する必要があるのです。

手法としては、まず、HSBCの日本円口座に円のまま、数千万円お金を楽天銀行経由で移すわけです。(ここでも送金手数料は楽天が最安値クラス)で、円が高くなっている時に、即座にインターネットバンキングで操作すると、122円中値の時に交換すれば、122.43のRateで手数料一切とられず、USドルに変わります。 普通の日本の銀行であれば、1.5円から2円くらいの手数料が発生するので、3000万円動かすと約30万円くらいの差が生まれるのです。
 

さて、本日はこれにて一旦おいとまを。