[2日目] 7-Magicのシーケンスファイルを作ってみよう

こんにちは、デザインエンジニアの長谷川です。7-Magicのメカ部品を担当しています。

7-Magicは、音と映像に合わせて光の色を自由自在に変化できるスマート・ヨーヨーです。買ったその日から使えるよう、専用の音楽とその振り付けを準備してあります。そのため、ヨーヨー初心者であっても魅力的なパフォーマンスを楽しめます。(初心者用パフォーマンスはオンラインマニュアルを参照してください。)

もちろんこれだけでも十分楽しめるのですが、今日は専用ソフト7-Magic Sequence Editorを使い自分のオリジナル発光パターンを作成する方法を紹介します。

どのタイミングで光らせるか ~波形編集ソフトで波形をみてみよう~

7-Magicは専用ソフト7-Magic Sequence Editorを使い、60分の1秒単位で光り方を指定できます。今回は題材としてフリーのBGM素材に合わせて光らせることにしました。

使用楽曲:ナカノトモユキ Let’s start
http://dova-s.jp/bgm/play3139.html

さて、発光パターンをつくるとき、曲ごと適切なタイミングはなるべく正確かつ簡単に調べたいですよね。今回はフリーの波形編集ソフトを使いました。有名どころではAudacityなどありますが、今回は60fpsに対応しているものとして、Blenderを使うことにしました。Blenderのインストール方法や初期設定などは、割愛します。

60fpsでみるためBlenderを使うので、まずはフレームレートを60fpsに設定します。
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次にフレーム範囲を設定します。今回の音源は、41秒です。全体の長さは60fps x 41秒 = 2,460 frameです。終了に2,460を入力します。
1-2

エディタータイプをビデオシーケンスエディターにします。
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調べたい音声ファイル(今回はmp3)を開きます。
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開いたら、音声ファイルの波形を描画させます。「ビュー」→「波形の描画」→「波形ON」にチェック
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チェックを入れると、波形が表示されます。
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この状態では見づらいため、コントロールキーを押しながら中クリックを上下に動かし、上下の縮尺を合わせます。また、マウスホイールで時間方向の拡大・縮小も変えられます。
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いよいよ合わせたい音のタイミングを調べますます。Alt-Aを押すと音声を再生できます。あるいは、P をクリックし、左クリックで任意の範囲のみ再生することもできます。その辺の細かい操作は他のBlenderのチュートリアルなど参照してください。今回であれば、最初の音は01秒14にあるようです。
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あとは、7-Magicを光らせたいタイミングの時間をどんどん調べて行きましょう。

余談ですが今回、私は初めてBlenderを使いました。手探りで使っているため、もっと便利な波形の調べ方などありましたら、ぜひそちらをお使いください。また、Blender以外のソフトでも同様の操作が可能です。たとえば24fpsのAudacityで波形を見ると、最初の音は01s+06frames付近にあります。24fpsを60fpsに変換すると、6 / 24 * 60 = 6 * 2.5 = 15となり、Blenderとほぼおなじ値になります。
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発光パターンの作成 ~RGB編~

波形編集ソフトで発光タイミングを調べたら、7-Magic Sequence Editorを使いシーケンスファイルを作成します。7-Magic Sequence Editorの使い方はオンラインマニュアルを参照してください。7-Magicの発光パターンは、RGBもしくはHSVで指定できます。まずはRGBで光り方を指定してみます。

RGBは文字通り、7-Magicに搭載する赤、緑、青のLEDの光り方を指定できます。まずは最初の00:01.14(フォーマットはMin[00-99]:Sec[00-59].Frm[0-59]です。)で緑に発光させてみます。

まずは時間を入力します。
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次は色を設定します。下記のあたりをダブルクリックします。
20

次に光らせ方の指定です。指定のタイミングで点灯させるため、Immediateを選択します。(linearについては後述)
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Greenに最大値である255を入力し、RedとBlueは0にします。(もちろん他の選び方でも問題ありません。)最後に右下のSet as RGBを押します。
40

もとの画面に戻りOKを押します。
50

これで、00:01.14に緑で発光するパターンが入力できました。
60

次に消灯の仕方を入力します。今回は50fps後、00:02.04に消灯させることにします。Immediateと異なり、Linearを指定すると、直前の発光指示から徐々に光り方を変化させることができます。
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下記の発光パターンは「00:01.14に緑に発光し、00:02.04まで50fpsかけて消灯しろ」ということになります。
80

あとは同様に光らせたい/消灯したいタイミングをどんどん入力していきましょう。

発光パターンの作成 ~HSV編~

次はHSVで光り方を指定してみます。HSVを使うと簡単にグラデーションを作ることができます。下記がそのサンプルです。
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一見すると、00:14.11と00:15.00、両方とも同じ赤に見えます。しかし、実は00:14.11はH:0, S:255, V:255の赤、00:15.00はH:259, S:255, V:255の赤を指定しています。これを再生すると、下記の矢印のとおり、右の赤から緑、青を通り、左端の赤へと変化することになります。
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このように、RGBによる指示では難しいグラデーションを、HSVであればかんたんに指定することが可能です。

試しに作ってみました

というわけで、試しに色々入力してみました。

今回作ったシーケンスファイルも公開致します。参考にご利用下さい。(シーケンスファイル

まとめ

今回はシーケンスファイル作成のチュートリアルとして、音楽に合わせた光り方を作成しました。そのままでも楽しい7-Magicをより楽しめるようになるので、ぜひシーケンスファイルの作成に挑戦してみてください。

[1日目] Cerevo流ハードウェア量産術 2016年編

伊藤です。Cerevo製品の製造・生産・調達関連を担当しています。

昨日、弊社代表のゆるすぎるエントリと共にアナウンスさせていただいたとおり、今年もアドベントTechBlogが始まります。

初日となる私は真面目なエントリをということで、ハードウェアスタートアップっぽいテーマにしてみました。Cerevoがハードウェアを量産するうえでのポイントは何なのかっていう話で、これからハードウェアをつくりたいっていう方の参考になればいいかなと思ってます。タイトルに『2016年編』とつけたのですが、やはり1年前とはやり方は変わっています。それもそのはず、弊社は今年だけで10製品以上を量産しており、その製品カテゴリはDOMINATOR、Tipron、7-Magic、LiveShell Xなど多岐にわたります。ってことを踏まえて、量産までのポイントを時系列的に書いていくことにします。

工場を探す

いきなりですが、これが一番重要です。品質は上流からコントロールすべきですから。最低限必要なのは、基板工場、SMT工場、金型工場、箱工場、組立工場です。あとは金属加工工場が加わればベター。これらの工場を手っ取り早く探すには、香港で年2回開催されている、Global SourcesとHong Kong Electronics Fairに行きましょう。展示会のオールスター的な位置づけで、部品工場も含めていろんな工場を一度に見ることができます。

とはいえ、これら2つの展示会は初級〜中級です。メインはConsumer Electronicsなので、特殊な工場は見つかりにくいです。弊社くらいの製品数やカテゴリになってくると、基板とか金型とかに特化した展示会に行くことも多くなります。その中でもドイツで開催されているK-show、Euro Mold、electronicaあたりはオススメです。ヨーロッパの顧客をメインにもつ中国工場が多数出展しているので、香港や中国内で探すのとは大きく会社の特徴も異なり様々な選択肢があることに気づかされます。気になる方はヨーロッパの展示会まで足を運んでみるのもいいかもです。

工場を訪れる

展示会で目をつけた工場には必ず訪問します。展示会が終わった直後がベスト。品質については工場を見ればある程度わかるので、それ以外に気にすべきポイントをまとめてみました。

基板・SMT工場
基板工場は持っている設備から実力が推測できるため、電子部品をハンドリングするSMT工場の方がより重要になってきます。そこでは必ず全ての電子部品の価格と納期を聞き出します。それを自分達で調達した場合の価格・納期と比較して、安くて早い調達方法を選択しています。これをやることで、追加オーダーの際にコストアップを要求してくる工場に対して『何の部品が上がってるんだ?』と問い詰めることができ、『じゃあCerevoから部品供給するぞ』っていう武器を使えるため交渉を有利に進めることができます。

金型工場
基本は成形工場とセットです。工場に行けば規模感はすぐにわかりますので、あとはダブルインジェクション、インサートモールド、オーバーモールドができるのか。クリーンルームはあるのか。塗装は?蒸着は?などプロダクトに応じた判断ポイントがあります。他にはどういうCavity材料がfamiliarなのかも聞いておきます。S136なのか、NAK80なのか、1.2343なのか、はたまたP20なのか、738Hなのか。

金属加工工場
この職種はすごく細分化されてます。メインがCNCのところ、Die Castingのところ、Stampingのところ、ExtrusionやForgingができるところなどなど。これもプロダクトに応じて工場を選んでます。この手の工場はなかなか展示会で見つからないので、『Die CastingはできるけどExtrusionはできない』などのケースも多く、なかなか1社だけでやりくりしていくのは厳しいです。

箱工場
これはぜひ昨年の私のTechBlogを読んでください。

組立工場
まずは安規認証(技適/CE/FCCなど)。弊社の場合、中国ローカルの認証機関を自らハンドリングしているのですが、組立工場にアレンジしてもらうのもアリ。それでも日本の認証機関を使うより大幅なコストダウンが期待できます。

次に物流。これも弊社では輸送の手配まで自社でやっているのですが、特にバッテリを搭載した製品だと中国からの輸出はとても大変です。せっかくの部品や製品の行方がわからないとか、通関できないなんてこともあります。弊社のように物流のプロがいる場合は別ですが、組立工場が普段使っているForwarderに任せるのが費用も工数も削減できるため無難。

共通しておさえておくこと
支払い方法と輸送方法をキッチリ確認します。RMBでの取引だと中国国内輸送ができても、USD取引だとFOB香港みたいなケースも多々あります。その場合は、香港で一時保管するための倉庫や、再度中国に輸送するためのAgencyの手配が必要になることもしばしば。

納期と勤務形態の確認も重要。『LTどれくらい?』と聞いて『15days』という回答をもらって会話を終了させるのは危険です。working dayなのかactual dayなのかを聞き、working dayの場合は土日に勤務しているのかまで確認します。あとは工場が24時間稼働かどうかも知っておきたいポイント。

また、『君らは普段どんな展示会に出展してるんだ?』と聞くのを忘れずに。気に入った工場が出展している展示会はアタリになるケースが多く、その後は芋づる式に新規工場開拓につなげられます。

製造・出荷に立ち会う

いよいよ試作品や量産品が完成に近づいてくると、各工場での製造や出荷に立ち会うことになります。

SMT工場は、最初の数枚のSMTが終わるタイミンングで工場に行きます。その品質を現地でしっかり確認してから量産を始めます。その間にFunction Testのやり方を工員さんに伝授します。やはり事前に資料を渡していても理解されないことが多いので、最初は一緒にやってあげると工員さんに喜ばれますし効率もあがります。

金型工場は1st Shotでの立ち会いは必須です。そこで課題をつぶして、ついでにシボも決めちゃいます。深セン近郊の金型工場が使っているtexture sample bookなるものが流通しているので、これを持っておくと話が非常にスムーズ。いわゆる『PANTONE xxxCの』みたいな会話が可能です。打合せのあとは、一緒に中華を食べれば(できれば白酒も)ベスト。ここまでくれば、sample bookをゲットするのも簡単です。

成形品や最終製品の出荷には必ず立ち会います。表面の仕上げ、傷の有無などを実際に自ら検品し、梱包方法もチェックします。自分達が実際にチェックしていない部品や製品は全ての不良品になってもおかしくない、くらいの覚悟が必要です。

出荷前にはInvoiceなどの必要書類を用意して輸送の準備を済ませておきます。そして集荷のトラックにのせるところまでを見届けて、やっと量産品の出荷となるのです。

最後に

最近、国内EMSの方や、中国工場をもつ日系EMSの方から製造サポートの提案をいただくことが多くなりました。必ず言われるのが『何か困っていることはありませんか?』。身も蓋もない言い方ですが、『苦労はしていますが、困っていることはありません』というのが率直な意見になってしまいます。悪気はないですが、本当にそうなんです。

でもいきなりそう簡単じゃないとおもいますので、TechBlogなどを通して少しずつ、これからハードウェアを作りたいとおもう人へ伝えていければとおもいます。

[0日目] そのIT系和製英語、通じない! IT・家電系和製英語と、展示会で使える便利な英単語計30選

lasvegasnightwithp9Cerevo代表取締役の岩佐です。

2016年も残すところ1ヶ月となり、12月1日から恒例となったCerevoアドベントTechBlog2016を始めます。立場上真面目なエントリを書かないといけないんですが、リレーの最後でCerevoという会社がこの1年なにをしてきたのか、いまどんな陣営でどんな開発体制をとっていて、どんな国でどう売っているのか?など真面目なネタをがーーっとまとめる予定です。なので、アドベントカレンダーの1日目につなげる記事は、ゆるーく英語Tipsあたりからスタートしよっかなぁ、とw

題して『IT・家電系和製英語と、展示会で使える便利な英単語計30選』です。1ヶ月後にはラスベガスでCES2017が開催されますが、CESに行ってみたいという方も多いはず。そこで恥をかかないためにも、家電・ガジェット系用語を中心に、米国で通じない和製英語と、展示会でよく使うけどいわゆる単語帳には乗ってないちょっとマニアックな単語をまとめてみました。

CESなど、展示会視察時や設営時にハマりやすい和製英語

 

LAN
日本人の英語を聞いていてよく出てくるフレーズその1。Local area networkとかいっても通じないことが多い。Ethernet(イーサネット)なら通じることが多いけど、Wired connection ぐらいのほうが一般的には通じやすい。相手が技術屋ならCAT5(カットファイブ)でも通じる。CAT6ケーブルじゃんこれ、とおもってもCAT5といえばよし。ウォークマンとウォーキーみたいなもの。

Wireless LAN
日本人の英語を聞いていてよく出てくるフレーズその2。無線LANを直訳してワイアレスラン、なんていってももちろん通じない。ワイファイ、またはWireless(ワイヤレス)で。

パンフレット
これ、CESではすげーよく使うのでぜひ覚えておきましょう、『brochure』です。発音はブローシュアー。ブローシャーではなくブローシュアー的発音がBESTです。説明員として立つときも重要なワードですね。 ブローシャある? とよく聞かれます。

ビデオカメラ
いわゆる運動会でパパママが撮影しているアレを指したくてビデオカメラといっても、本当にまったく通じないので注意。Video cameraだと監視カメラ的なものをイメージされる。いわゆる日本語でのビデオカメラは、Camcorderという。

ノートパソコン
ノートピーシー、と言ってる日本を良くみかけるけど、これは『ラップトップ』で。
Notebook PCならぎりぎり通じるかな、だけどラップトップ(Lap top)のほうが違和感なし。

テーブルタップ
いわゆるタコ足タップ、電源分岐するアレですがテーブルタップはまったく通じず。机をトントン、とされてキョトンとした顔をされるという悲しいリアクションが返ってくるかも。Power strip(パワーストリップ)が正しい英語ですが、Electric stripでも通じます。

コンセント
テーブルタップと並んでハマるのがこれ。ちょっとコンセント貸して、みたいなケース結構あるんですがぱっと出てこない。Power outlet(パワー アウトレット)が硬い表現ですが、Outletとだけ略されるケースが多い。ためしにBing英語版とかでoutletで画像検索してみていただくとわかるはず。

サイン
ほら、CESで有名人に会ってサインもらいたいかもしれないじゃないですか! ちょっと特殊な英語ですがこれは『Autograph』  ちなみに契約書に書くのは『Signature(署名)』です。動詞としてのSignは署名をする、という行為を指します。で、名詞としてのSignは? これ、看板や星座や色々な意味をもっちゃいます。

トランシーバー
Walkie talkie(ウォーキートーキー)といいます。トランシーバーでも通じなくはないんですが、どちらかというとトランシーバーはトラックとかパトカーに設置されてるようないわゆる据え置き型無線機をさします。あの、あるきながら片手で使うやつはウォーキートーキー。元ネタはアメリカ軍のMotorola SCR-300型無線機を兵士がWalkie-talkieという愛称をつけたのがきっかけ、というまめちしき。

ダンボール
まぁダンボールが通じるとは思わないだろうけど、Dan Ballとか言っちゃう人もいるのでw 『Cardboard』が正しい。Google cardboardって、あれつまりGoogleダンボール(で作ったVRグラス)ってこと。CES回る人には縁がないかもですが、CES出展者はよく使う単語なんで覚えておいて損はなし。

ガムテープ
こちらも出展者向けだけど、ホテルなんかでちょっと貸してよって必要になる言葉かも。ちなみに辞書とかでガムテープを訳するとPackaging tapeとかになるんですが、これだと透明の梱包用テープが出てきます。あの、布っぽい素材で厚手のアレは……正解は、Duct tape(ダクトテープ)といえば、わりと何処からともなく出てきたりします。日本の布テープよりは厚みがありますが、手で切れる、厚みがあるなどだいたい近いものが出てきます。ダ・ク・トという発音よりはダックという発音のほうが通じやすいかも。余談ですが私はDuctTapeというスペリングを知らず、Duck Tapeだとずーーーーっと思い込んで4年ほど使っていましたがこれでちゃんと通じていましたw

コンベックス
巻き尺。コンベックスは謎の和製語で、まーったく通じないので注意。ちなみに何でコンベックスというようになったかは謎らしい。噂では誰かがコンベックスという商品名で巻き尺を売り出したのがきっかけというが、商標検索してもそれらしいものは現在では確認できないという。トリビアはさておき、コンベックスつまり巻き尺の英語名は『Tape measure』だ。ちなみにCESの現場でTape measureを貸してもらったりしてもインチ・フィート表記だけで役に立たないことがほとんど。巻き尺は必ず日本からcm表記のものを持ち込みたい。ちなみにCES会場最寄りのHome Depot(いわゆるホームセンター)で巻き尺を探したけどインチ・フィート表示のものしか売っていなかったという ※2014年俺調べ

ペンチ
出展者向けが続きます。ペンチはpliers(プライヤー)です。工具系はあげるときりがないのでこのへんにしますが、この辺を見て覚えておくといいでしょう。

スペルはわかるが発音ができなくて通じないパターンの英単語

テレビ
いわゆる日本語の『テレビ』発音はなかなか通じない。TV(ティーヴィー)、というのが一般的な呼称。テレビジョンといえば通じるケースはなくはないけど、普通はティーヴィーを使いますね。

ルーター
慣れるまでめっちゃくちゃ通じないのがルーター。ラウター、ぐらいの発音でないとぜーったいに通じないので注意。ただし、ワイファイルーターと続けて発音すると、ああラウターのことなんだなと推測してくれるので通じやすい。

Luxor
あ、これCES限定の番外編。ラスベガスにある有名ホテル(ピラミッドの形をしているアレ)なのですが、日本語ガイドブックやらにはカタカナで『Luxor(ルクソール)』と書いてある。で、これを読んでタクシーとかに行き先を『るくそーる ほてる』なんて言ってもまったく通じない。Luxorは『ラクソー』です。ほんとガイドブック類は直してほしいものです。

家電系展示会回りで知っておくと便利な英単語

Mold
金型。ちなみに金型を新規に作ることを Open mold( or Open new mold)という。CreateとかStartとかは使わない。

Distributor
ディストリビューター、つまり販売代理店。CESなど展示会ではDistributorについて話すことが多いので覚えておきたい。日本でいうダイワボウさんだったりソフトバンクC&Sさんだったりという人たち。

Retailer
販売店。日本でいうヨドバシカメラさんやビックカメラさんみたいなところを指す。リーテイラー、という感じで発音すると伝わりやすい

Retail price
市場価格。意味合いとしてはメーカー希望小売価格のことを指すことが多い。ちなみにメーカー希望小売価格はManufacturer suggested retail priceの略でMSRPと言われるがこれはガチガチの業界ワード。

Distributor price / Factory price
いわゆる卸価格。Distributor向けの価格という意味合い

Quantity
数量。発注数量とかの交渉で必ず出てくる。Qty と略されることもある。発音はクォンティティ。

MOQ
Minimum order quantityの略で最小発注数量。通じない業者はほぼ居ないと思うほどポピュラーな略称。OEMするよ!って業者がいたら、Distributor priceとMOQを聞いてまわるだけで結構な収穫になるはず。

PO
Purchasing orderの略で、発注書のこと。POいつくれるんだい? 的な使い方をする。

Quotation
見積、見積書。quoteと略されることも。じゃぁ帰国したらすぐにクオーテーションくれよ!とか、今日ホテルに戻ったら必ずクオーテーションおくってね、という感じで交渉する。

Courier
いわゆる宅配便のこと。厳密には宅配会社を指すけれど、クーリエで送ってよ!って感じで表現すると『宅配便で送ってよ』的表現になる

Contract
契約、契約書。コントラクトと発音

Exclusive
独占的な。独占の。 Exclusive distributorは独占販売代理店、Exclusive distributing contractは独占販売代理店契約、といった感じ。non-Exclusive といった表現もよく使う。イクスクルーシブ、と発音。エよりイかなw

Certification
認証、認定。技適やFCCの話をするときによく使う。日本のCertificationは取れてるの? といった質問につかう

RMA
Return Merchandise Authorizationの略で、いわゆる返品のこと。展示会ではあまり使いませんが、RMA条件はどうなってる? とか聞かれるので覚えておいて損はなし

おわりに

Cerevoでは現在50を超える国と地域に自社ブランド商品を流通させており、わたしも英語を使う機会が増えてきています。もともとTOEIC420点しかなかった私がいうのも何ですが、こうやって一部の専門用語(?)から覚えていくだけで結構英語って何とかなっちゃったりします。また、CerevoはCES 2017でSands Expo(西会場)にて総計8コマという大きなブースを構え、日本から説明員を15名投入するという大きな攻めに出ます。ぜひブースに足をお運びいただければ幸いです。

また、説明員として従事する弊社メンバーでちょっと英語が不安だなーという方も、このエントリ見てCESにむけて英語ウォームアップをはじめてもらえれば幸いです。

以上、アドベントブログ0日目でした。

MKZ4〜失われた夏を取り戻せ!Wi-Fiモジュールはんだ付け編

組み立て
スマホで操作する改造ミニ四駆製作キット「MKZ4」がおかげさまで好調な売れ行きです。電気設計担当の押切です。みなさんありがとうございます。
DMM.make AKIBAでも毎月定期的にワークショップを開催していただいていますし、学校関係からの引き合いもいただいてます。協業している秋月電子さんの店頭に並んでいるのも、普段から店舗を利用している一個人として嬉しいものがあります。

そうして皆さんにMKZ4を使った改造にチャレンジしていただくなかで、Wi-Fiモジュール「ESP8266」のはんだ付けが他に比べて難しいという声も聞きます。
身近に指導してくださる方がいれば不可能なレベルではないかと思いますが(実際ワークショップでは小学生でもこなしているので)、そうでない場合は表面実装部品で18ピンあるので、他の挿入部品に比べ難易度は高いです。

そこで、いわゆる積み基板にならないように、動画ではんだ付け解説と最後の手段の実装済み小基板を使う方法を解説します。

1.正攻法でトライ!

まずは正攻法ではんだ付けから
Kindleストアで販売中の「徹底解説!MKZ4ガイドブック」にも手順については詳しく書いていますが、実際のはんだ付けの様子を動画で見て下さい。はんだ付けをする際に使う道具も重要です。
部品の入手先のリンクも参考に用意しました。

・糸はんだ
はんだ付けにあまり慣れていない方は鉛入りがあつかいやすいです。0.6mm程度の細めの物がおすすめです。
ただし特に鉛入りは直接煙を吸い込むのは有害なので換気にはより注意しましょう。
高性能ヤニ入りハンダ 0.65mm 100g
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gT-09529/

・ハンダコテ
ニクロム線タイプでなく、セラミックヒータタイプ、できればステーションタイプで温度調節可能なものが望ましいです。コテ先の温度を一定に保つことが付けやすさに直結します。

温調はんだこて PX-201(70W)
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gT-02535/

・フラックス
基板の実装パッドに塗って使います。ハケタイプが使い勝手がよいです。
はんだ濡れが良くなり、難易度が下がります。

H-722 フラックス
http://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=6AH6-D6KT

・マスキングテープ
モジュールと基板を仮固定するのに使います。
正確な位置に固定することがはんだ付け成功の8割を決めます。
100均や雑貨店などでおこのみので構いません。

87033 マスキングテープ 6mm 
http://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=6ABP-67K5

少し横道に逸れますが、実務用に光学拡大顕微鏡の代わりにデジタルカメラとHDMI出力付きの拡大鏡を導入したので、その機器を使って動画を撮影しました。中国のAliexpressから、送料込みで約2万円で仕入れたものです。

顕微鏡
andonstar ADSM201
Aliexpressのlink
(記事執筆時のものなのでlink切れの場合もあります)

11/11からはさらに年に一度のセールで割引が行われるので気になる方はチェックしてみてください。

ただのデジタル拡大鏡だと対象物に寄らないとピントが合わないのですがこれはワーキングディスタンスが取れ、はんだゴテを入れてもピントが合いHDMIモニタを見ながら作業ができます。もっと細かい部品で威力を発揮するのでおすすめです。(HDMI出力時に静止画の撮影はできますが、動画撮影は本体LCD表示のみのようです)
これを使うことで、このはんだ付け動画もFullHDで簡単に撮ることができました。

2.小基板で何とかする

下の写真の状態まではできるけど、上の動画を見てもどうしてもWi-Fiモジュールのはんだ付けができる気がしない!
と言う方は秋月電子などで扱っている実装済みの小基板を使う手段もあります。
ESPなし基板

 

・秋月電子
Wi-Fiモジュール ESP-WROOM-02 DIP化キット
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-09758/
ESP-WROOM-02実装済みの子基板です。
基板単体だけも売っているので間違えないよう注意してください。
これを強引にワイヤーでMKZ4で接続すれば、見た目は悪いですが何とか動作させることができます。

・ワイヤー
耐熱電子ワイヤー 2m×7色 外径1.22mm(UL3265 AWG24)
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-06756/

UL1429-28 L-2×10 耐熱電子ワイヤー
http://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=65H6-53MP
2種類書いたのは太さが違うためです。AWGの番号が大きいほど細くなります。
電源GNDは太い方が性能として望ましいのでAWG24を使いますが、太いとコシが強く子基板の取り回しがよくないので信号線はAGW28を選択するという使い分けをします。また、耐熱タイプでないと被覆が熱でぼろぼろになるので耐熱タイプがおすすめです。

・ワイヤーストリッパー
精密ワイヤーストリッパー YS-2
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gT-06873/
ワイヤーをはんだ付けするために被覆を剥いて、中の芯線をむき出しにする必要があります。
本数が多いと大変ですし、力加減を間違うと芯線ごとカットしてしまうのでワイヤーストリッパーを1台持っておくとよいでしょう。刃先にAWGの番号が刻印されているのでワイヤーと対応させた穴にセットして使うとそれぞれの太さのワイヤーの皮膜だけを簡単に剥くことができます。

接続図

図のように13本の線を引き出して、小基板のスルーホールとMKZ4基板上の抵抗、コンデンサ、コネクタのパッドにはんだ付けします。3.3VとGNDは電源を安定化させるため太めの線が良いです。その他の信号線も本数が多いので色分けすると良いと思います。

はんだ

実際にはんだ付けしたところ

裏

裏面小基板化したことでWi-Fiの干渉に弱くなるので、写真のようになるべくモータから話た位置に小基板を設置します。

組み立て

ボディ

ボディをつけると尻尾のように出ますが、ご愛嬌です。
ご自身のレベルに合わせてトライして見て下さい!

スマホで操作する改造ミニ四駆製作キット「MKZ4」を使ってさらに魔改造する。

画像

MKZ4」のステアリングパーツの設計を担当した、しんじろです。

かつてミニ四駆(否レーサーミニ四駆)から始まり、タミヤ社さんのグラスホッパーやホットショット等でラジコンに親しんだ世代です。コロコロコミック主催のレースで好成績を収め、その勢いを持ってタミヤグランプリに出場、大人の容赦ない資金力に負けて涙を飲んだこともあったりしました……

さて、スマホでワイルドミニ四駆をスマホでコントロールできるように魔改造するキットMKZ4ですが、スマホでコントロールして遊んでいると元祖ラジコン世代としてはふとラジコンと比べてしまい思うことがあります。

……動き鈍くね??……もっと上を目指せるだろ??……

これはレスポンスを改善するしかないでしょ~、ってかIoTなんて知ったことか!やっぱプロポでコントロールしたい!ステアリングはホイールでアクセルはトリガーで(スティックでも可)コントロールしたいのじゃ~ってことで、ワイルドミニ四駆をMKZ4を使って通常ラジコン化の再魔改造をしたいと思います。
 
 

改造準備

まずは、以下のものを用意します。

2chプロポ(Receiver:受信機付属)

プロポと受信機

プロポと受信機


 

スピードコントローラー:Brushed ESC (超小型130モーター対応品

ESC

ESC


 

それから乾電池3本では心もとない(っというかそもそも電圧足りない)のでちょうど社内にあった、ドミネーター用7.2Vリポバッテリーを使わせてもらいました。

ドミネーターのLi-Poバッテリー

ドミネーターのLi-Poバッテリー

ご覧の方は手に入りにくいと思われます、ここで用意したESCの対応電圧は4.8V~8.4Vですから、その範囲でできるだけ小さい(ボディ内に収めたいので)ものを選んで調達してください、↓のようなホビーラジコン用なんかもなんとか乗っかるかもですね。

バッテリーはラジコン店などでも手に入りますが、Hobbykingというその世界では有名な海外通販等なんか安く手に入ります。

ラジコン用Li-poバッテリー

ラジコン用Li-poバッテリー


 

必要なのはこれだけですが、ESCはブラシモーター用を選んでください、ブラシレスモーター用は普通の130モーターでは使用できません、出力は10Aもあれば大丈夫でしょう。
Amazonでもこんなのが出てました。海外通販のリスクとってでも(又は到着までの時間がかなりかかっても)もっと安いのがいいようという人はaliexpress辺りを探してみると500円以下であったりします。ちなみに私はaliexpressで探しました、価格は400円程度でしたが、発注から到着まで3週間程度かかりました。
 
 

改造着手

では具体的に改造してみましょう。

ESCには小さいコネクターがついてたりしますので、そのまま使用するのも簡単でよいかと思います。

  1. メイン基板とはんだ付けされたモーターを外し、モーターの配線をESCのモーターラインとつなぐ。
    ※コネクターがついてる物に直接接続する時はコネクターをぶった斬り、コネクターを活かす場合はモーター側に同型のコネクター線をつなぎます
  2. 電池ボックスの配線をESCのバッテリーラインまたはバッテリー用コネクターとつなぎます。
  3. サーボのコネクターをレシーバーにCH1ソケット差し込む。
    MKZ4付属のSG90サーボはオレンジ色の線がシグナルになりますので、レシーバーの表記にしたがって差し込みます。
  4. ESCのコネクターをレシーバーのCH2に差し込む。
    ESCによって異なる場合もありますが、大体白い線がシグナルになるかと思います。
    受信機にコネクターをぶっこむ

    受信機にコネクターをぶっこむ

  5. 配線が完了したら動作テストをし、問題なければMKZ4で作成したスマホコントロール基板と電池ボックスを撤去し、両面テープやタイラップ等を使って配置する。
  6. ボディも各所バッテリーに干渉する場所や、ステアリングを切った状態でタイヤが干渉する場所はチェックして随時カット。
  7. さらにに付属の電池ボックスを改造して着脱を簡単に、そして金具を加工して電池の+、-接点にうまく接触するようにしました。

 

配置完了

配置完了

完成。

なんとか収まった

なんとか収まった


 

ハンドル動かしてみます、アナログなのでキレ角も自由自在ですし、レスポンスも抜群です。

 

ってなわけで走らせてみました。
ヒャッハー!!キレッキレだぜい。

 
 

今度はモーターを強力なのにしよっかな♪

あ~それとね・・・極秘裏にこんなの進行してます。。

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では~