[18日目]「通勤電車内モデリング」ノススメ

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こんにちは.アドベントカレンダー18日目,組み込みソフトウェアエンジニアのいえながと申します.

暖冬とは言え,最近めっきり冬っぽくなってきましたね.
冬と言えば,ここ数年冬の定番イベントとして1月末から3月までの厳冬期,北関東は奥日光,戦場ヶ原の平原でスノーシューを楽しんでいます.
関東では唯一「地吹雪」が発生する程積雪・低温に恵まれるエリアで,知る人ぞ知る冬の観光スポットです.

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(北関東の霊峰「男体山」を眺めながら人が殆ど居ない静かな雪原を散策するのは最高デス)

レンタルスノーシューは1日500円とお得で,思う存分雪原を散策する事ができます.
スノーシューの他,クロスカントリーのメッカでもあるそうです.また,泉質の良い温泉も近場にあり(大体日帰り入浴は1000円),雪見温泉も楽しめます.
今年はCerevo登山部メンバーと共にスノーシュー散策をエンジョイしようと画策しています.


話題が逸れましたが,本題に戻りましょう.
Cerevoに勤めるようになってから毎日片道1時間強電車に乗って通勤しております.
この時間を活用しない手は無いと思い,自分は最近「通勤電車内モデリング」を楽しんでおります.
 

1.通勤電車内モデリングに必要なモノ


電車内でモデリングするには,MicrosoftのSurface Proシリーズの様に小型かつそこそこ高性能なタブレットPCで必要があります.理由は後述するモデリングソフトが要求するスペックがそこそこ高く(CPUはi5,メモリは8GB以上有ると良いでしょう),ペン入力を必要とするからです.
 

2.通勤電車内モデリングに適したモデリングソフト


通勤電車内では揺れたり,場合によっては立ちながらモデリングする必要があります.従って,マウス操作やキーボード入力の様な細かい入力手段では操作する事ができません.そこで,自分はペン入力で直感的にモデリング(スカルプトモデリングと呼ばれている)できる下記の2つのモデリングソフトを使用しています.

ZBrush:
「ペン操作でPC上の粘土をコネコネしてモデリングができる」モデリングソフトウェア.映画からゲームのプロの現場でも使われているメジャーなソフトです.ペン入力に特化した独特のUIでタブレット型PCととても相性が良いです.
プロユース故,多機能高機能ですが,日本語の書籍も多く出ており今現在であれば入門の敷居は低くなっております.

3D-Coat:
ZBrushと同様にペン入力ができる「粘土コネコネ系」モデリングソフト.特徴としては「ボクセルモデリング」(中までみっちり詰まっている粘土をいじるイメージ)ができる事です.3D-Coatは特にブーリアン処理に強いので,主に分割処理に使っています.
ただ,ボクセルモデリングはCPU,メモリのリソースを大量に喰うので,バッテリの持ちが良いSurface Proシリーズでも2時間程度でバッテリが干上がってしまいます.

タブレットPCは殆どの場合,液晶ペンタブレットと異なり画面横にショートカットキーが無いので,「TouchKey」と言う画面上にショートカットキーを配置できるフリーソフトを使っています.
このソフトはとても優れもので,ペン入力しながらキーを指のタッチで押下する事ができます.
 

3.ざっくりとしたモデリング手順


自分のモデリング手順をGIFアニメにしたものです.
(モデルは筆者の最近お気に入りの「社畜ちゃん」のラバーストラップ絵柄.)
timelapse
1.適当にベースになるオブジェクトを配置する
2.ポーズをざっくり決める
3.大きいパーツをざっくり作る
4・細かいパーツを作る(後述する3Dプリントをする場合,この辺から寸法を気にし始めます)
5.ポリペイント(直接3Dモデルに色を乗せる機能)を使って服のあたりをつける
6.仕上げ

上記のGIFでは分かりやすいように一方向からのアニメになっていますが,実際は個々のパーツを作る時も,全体のバランスを確認する時もグリグリ回しながら作業します.

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立体的な思考をしなければならないので,頭の体操になって楽しいデスヨ.

モデリングの手順を紹介しておいてなんですが,趣味でやる分にはワークフローにとらわれず,ご自身がやりやすい方法でモデリングするのをお勧めします.
 

4.モデルが完成した後の楽しみ方


モデリングが完了したら,せっかくなのでレンダリングしたり3Dプリンタで出力したりして楽しみましょう.

レンダリングはレンダリング専用ソフトウェア等を用い,ライティング,マテリアル,カメラ設定等々を行い,背景写真と合成し以下の様な画像を作ることができます.(モデルはすたちゅーさんと呼ばれるキャラ.こちらも筆者の大のお気に入り.)
stachu_render
3Dプリンタでの出力は個人で所有できる3Dプリンタで出力する方法と業者に外注する方法があります.個人で所有できる3Dプリンタも最近はとても高性能で,形状を見るためには充分に使える精度になっています.
sutachu_3dprint
(写真は友人所有のZortraxと言う3Dプリンタで出力したもの.)

外注に関してはDMM.makeさんやiJetさんの3Dプリントサービスの様にデータさえ用意すれば出力してくれる業者さんがいくつかあります.(もちろんお金も必要ですよ!)

デフォルメキャラであれば,「フルカラー石膏出力」が特にお勧めです.データを入稿するだけで色が付いた完成品を手にすることができるので,お手軽ですし,お財布にも優しいです.(手の平サイズであれば数千円のオーダー)

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画面の中で作ったモノを実際に触ることができる3Dプリント出力はとてもお勧めです.画面の中だけではどうしても「実物」としての実感が出ませんし,出力する事で見えてくることが多いです.個人的にはモデリングと出力を繰り返す事でスキルが上がっていくと思っています.

他にも本格的なフィギュアを作るためのモデリング・出力方法もありますが,今回はここまでにして,またの機会に紹介したいと思います.(機会があればですがw)

なお,社畜ちゃんすたちゅーさん共に作者様の許可を得て掲載させて頂きました.
両作者様,掲載を快諾して頂きありがとうございます.ここに御礼申し上げます.