[12日目] ハードウェア・スタートアップで非エンジニアは何をしているのか

アドベントカレンダー12日目のカイです。12といえば1ダースであり、干支の数でも星座占いの数でもあり、2でも3でも4でも6でも割り切れる使いやすい数字ということで、そういうところは広報や営業はもちろん社外との渉外も含めて事務系業務をいろいろと引き受けている自分には奇跡的にぴったりなタイミングとなりました。

ハードウェア・スタートアップにおいてもっとも重要なのは製品を開発することであり、それを担当するエンジニアでありますが、ハードウェアを企画し、それをお客さまにお届けした上で満足して使っていただくために、目立たないながら事務系の業務もハードウェア・スタートアップを支えています。今回はなかなか表からは見えにくいハードウェアに関わるCerevoの事務系業務が何をしているのか、を簡単ながらご紹介したいと思います。

広報(PR)

代表の岩佐がライター経験を持ち、私自身も7年ほどWebメディアの編集記者をしていたということもあって、広報活動は非常に重点を置いています。というよりスタートアップのような小さな企業組織において、広報・PRの観点は最重要の戦略、といっていいほどの位置付けです。

以前に個人ブログでもスタートアップの広報活動について言及したことがありますが、誰もが名前を知っているような大企業と違い、スタートアップはまず「世の中に知ってもらう」ことが最重要。どんなにいい製品を作っていても、製品そのものを知ってもらえないのではまったく意味が無いですし、Cerevoの掲げる「グローバル・ニッチ」戦略は、ニッチでもより多くの人に知ってもらうことで成果を出すという考え方なので、ますます広報活動がその重要性を帯びてきます。

基本的な業務としてはニュースリリースを書いたり発表会を開催したり、メディアの方からいただく取材に対応して立ち会ったり、などが中心ですが、Cerevoの場合は製品そのもののコンセプトとPRが深く結びついているものもあるため、製品開発のタイミングで広報として入り、「この製品を一言で表すとどんな製品なのか」みたいなところからエンジニアと議論を交わすこともあります。

また、「社外に出す文章」の責任を負う立場として、マニュアルやパッケージ、Webサイトの文言などの監修をサポートすることも。本来であれば専門の部署があっていいような業務内容ではありますが、Cerevoのような規模の人数ではそうした専門部署を用意するような余裕はなく、文章に関する業務はできる限り広報でもフォローしていたりもします。

営業

自社の製品を直販サイトで販売するだけで利益が上げられる、というのはハードウェアにかかわらずどんな製造業でも同じ夢を描くと思いますが、なかなかそれは難しい現実です。インターネットがこれだけ普及していても、Webの情報発信だけではなかなかすべての人に行き渡りません。特にハードウェアは「実際に手に取ってみたい」というニーズもあるため、実際の店舗で販売するというのも営業面で実に大事な要素です。

ちなみにハードウェアで起業したばかりの人と話すと「家電量販店でうちの製品を置いてもらいたい」という話を耳にすることもしばしばありますが、実はこれを実現するには大変長い道のりがあります。というのも家電量販店のような大きな規模になると直接メーカーと取引しているケースは非常に少なく、多くは「流通」と呼ばれる中間の代理店を挟むことになるからです。

販売店だけでなくこうした流通との契約を結び、販路を開拓するのが営業の大事な仕事。製品を知ってもらうPRもスタートアップにとっては重要ですが、それと同じくらい「販売先を開拓する」というのも、実際にお客さまへ製品を届けるために大事な業務です。特にCerevoの場合は海外でも製品を展開しており、言葉はもちろん慣習も異なる海外を飛び回る海外営業は、「グローバル・ニッチ」のグローバルを実現する大変で重要な役割です。

ものを売るだけがCerevoの営業ではありません。発売前の試作機を持って販売店やターゲットとなるユーザーへヒアリングし、そこで得られたフィードバックを開発に活かす、というのも大事な仕事です。特にCerevoではCESのような大きな展示会で発表し、実際の発売は後日、という製品もあるため、発表から発売までのタイミングでそうしたフィードバックを集めて製品をブラッシュアップしていく、ということもあります。

物流

販売だけでなく開発の面においてもCerevoに必要不可欠なのが物流業務。海外の工場から世界各国の倉庫へ、倉庫から販売店やお客さまへという物流はもちろん、Cerevoでは生産に必要な部品類をすべて自社で調達し、それを工場に送り込んで生産してもらうという開発形態を取っているため、製品の生産においても物流は重要な役割を果たしています。

国内の物流だけだと意識する機会は少ないかもしれませんが、こと海外の物流ではいろいろな課題があります。輸出に当たって必要な認可の取得や書類作成は国ごとに異なるため、輸出先、輸入先が増えるたびに業務は増えていきます。書類の不備があれば海を渡る前に物流がストップすることもありますし、時には自然災害や天候の影響で飛行機が飛ばず、そもそも出荷ができないなんてことも。

さらに最近ではバッテリーの問題も大きくなってきました。IoTと呼ばれるネット連動、スマホ連動のハードウェアは何かしらの形で電気が必要であり、そのためバッテリーを使う製品が非常に多いのですが、昨今の報道でも知られる通り、バッテリーの輸送はここ最近非常に厳しくなっており、バッテリー輸送に伴う手続きもより煩雑なものとなっています。

販売だけでなく生産も含めたほぼすべての工程で必要となる物流だけに、物流が及ぼす影響範囲も甚大。部品集めや出荷などが遅れることで発売日はもちろん開発スケジュールにも影響があるだけに、表からはなかなか見えないけれどCerevoを陰で支える非常に大事な存在です。

調達

前述の通り、Cerevoではハードウェア生産に必要な部品も自分たちで調達しており、部品を調達する専門の部署もあります。当たり前の話ですが設計図通り作るには部品が1つたりなくても作ることはできません。エンジニアが設計した内容通りの部品を規定の数だけ集めてスケジュール通りに工場へ送る、これは一言で言うと簡単に思えますが、実は非常に大変な業務です。

部品を買うと言ってもお金を出せばすぐに買えるというものではありません。ハードウェアの世界では「MOQ(最小発注数量)」というものがあり、100台で注文するのと1000台で注文するのでは部品1つの値段が大きく変わります。部品の値段が変わればそれは製品の販売価格にもシビアに反映するため、「いかに部品を安く仕入れるか」は、お客さまへ届ける価格を下げるために大事なテーマです。

価格はもちろん数量も、ある程度の数量になると仕入れるまでに時間がかかることもあります。部品を手に入れる時間がかかればこれも当然ながら開発スケジュールに影響を及ぼすため、予定通りの発売日に製品をリリースするために、逆算して部品調達のスケジュールを引き、それに合わせて適切な数量を適切な価格で調達することが、外からは見えにくいけれど製品の価格や発売日に大きく貢献しているのです。

さらには在庫管理にも調達は大きな役割を果たしています。初回生産の在庫がある程度少なくなってきたタイミングで、次の生産に必要な部材を調達するのですが、時間が経てば価格が変わったり、そもそも部材がディスコン(生産終了)してしまって入手ができないなんてこともあります。そうした事態に備えて常に部品の状況を把握しておき、万が一ディスコンになっても別の部品を調達できるような準備も必要。それを各製品ごと異なる部品すべてにおいて体制を作っておくという、非常に多岐に渡る大変な業務のおかげで、Cerevoの製品は開発できているのです。

サポート

ハードウェアはお客さまに販売して終了、ではありません。その後の故障や初期不良、予期せぬ不具合などに対応するサポートは、お客さまと直接やり取りをする窓口として、これまたハードウェア・スタートアップに大事な業務です。

数年前まではライブ配信機器が主力だったCerevoも、今では玩具やスポーツ用品、電子基板やロボットなど、製品ラインアップが非常に多彩になりました。おそらくハードウェア・スタートアップの規模でこれだけ異なる製品を扱うというのは、世界でも類を見ないのではないでしょうか。

こうした多岐に渡る製品の知識を、カタログスペックレベルではなく実際に使う利用者の立場で把握し、お客さまからの要望に対して的確に回答していくのは簡単ではありません。お客さまの中には製品を利用するだけの知識がなかったり、そもそも使い方を間違えていたりということも正直言って少なくありません。そうしたお客さまとのやり取りの中から適切な回答を導き出して課題を解決するのは、単なるテンプレート回答ではカバーしきれない、読解力や先見性の必要な業務です。

営業同様、サポートが製品開発に寄与することも少なくありません。お客さまから寄せられる相談の中から製品の不具合を発見したり、よりお客さまが使いやすくなる製品の機能をエンジニアに提案して実装してもらう、ということはCerevoの中では当たり前のように起きており、製品の満足度を向上させるためにも大事な役割を担っています。


以上、Cerevoの製品開発に関わる事務系業務をいくつか抜粋してご紹介しました。もちろん、会社として成り立つためには経理や総務、人事など他にも大事な業務がいくつもあります。部材調達に必用なお金のやりくり、オフィスをより快適に過ごすための総務、新入社員の対応や福利厚生面の対応など、ハードウェアを開発するためにこうした事務系人材はエンジニアと同等に重要な業務パートだったりします。

年間に10製品リリースを目標に掲げ、大量の製品をラインアップした結果、こうした事務系の人材もまだまだ手が足りていません。ハードウェアに興味はあるけれどハードウェアに関わった経験がないという人でも、Cerevoではさまざまな形で開発に携わることができます。弊社で活躍する事務系人材には、ハードウェアとはまったく異なる業界で働いていた、なんて人も少なくありません。

なんだかんだでCerevo4年生となり、だいぶ古株扱いされるようになった私が思うに、Cerevoのようなハードウェア・スタートアップで大事なのは経験よりも、経験のないことでも果敢に立ち向かうこと、マニュアルにないことでも自分で目的を探して前に進める人、そして失敗を恐れず、自分の失敗から何かを学んで次につなげられるような人であれば、むしろ経験がないまっさらな人のほうが向いているのかもしれません。

人数は100名近くまで多くなったけれど、それに伴い製品数も増えた結果、まだまだカオスで猫の手も借りたい状態の続くCerevo。「ハードウェアに興味あるけど自分には経験がないな……」「事務系だとハードウェアにはあんまり関われないかな……」なんて人も、興味をお持ちいただけるのであれば遠慮なく採用窓口までお問い合わせください。

[5日目]スタートアップはスピード命! 作業時間を2倍以上に効率化できるGmail活用術

アドベントカレンダー5日目のカイです。出席番号もだいたいいつも5番くらいです。

タイトルにある「スピード命!」弊社代表の岩佐が講演などで繰り返し発言しているフレーズですが、規模の小さなスタートアップにおいて、スピードは非常に重要な武器です。あまりにスピードが大事すぎて、先日行なわれた社内の全体会議では「Speed, speed, speed and speed!」というスローガンが代表から提示されるほど、Cerevoにおけるスピードの存在感は大きなものとなっています。

スピードを挙げるためにはエンジニアリングの要素も大きいですが、実は普段の事務作業もスピードを高めるためにはとても大事な存在です。その中でもほぼすべての職種が必然的に使っているメールは、効率化を進めるところで日常業務のスピードを大幅に高めることができます。

Cerevoではエンジニアを中心に広報、営業、経理、渉外など多彩な職種がありますが、ほぼすべての職種で共通して使うツールがメール、そしてチャットです。CerevoではメールシステムとしてGoogle Appを採用しているため、全員がGmailを使って仕事をしています。

Gmailは2004年4月1日というエイプリルフールに冗談かのごとく誕生し、他のメールサービスとは一線を画す画期的なシステムによって今やメールサービスの代表格とも言えるほどの人気サービスとなりましたが、歴史の長さに加えてGoogleが機能をどんどん追加することで、非常に多くのユニークな機能が搭載されています。

あまりに機能が多すぎてすべてを網羅するのは大変なのですが、Gmailの機能はうまく使うと作業を非常に効率良く進められるシステムです。個人的にもGmailはサービス開始の頃から使っていますが、あまりの便利さに今はもう他のメールは一切使わなくなりました。

そうした多彩な機能のうち、これは作業の効率化が大きく進むであろう機能をいくつかピックアップ。なお、以降はGoogle Appsのメールも個人向けサービスも同じGmailという呼称で進めて参ります。下記に目次を用意したので、「こんなの全部やってる」という人は読まなくて大丈夫です。


迷惑メールを必ず見る場所に置いておく

Gmailを使う上で忘れてはいけないのが迷惑メールの存在。Gmailを使ったことがある人であれば一度くらい「迷惑メールに入っていて気がつかなかった!」という経験をしたことがあるのではないでしょうか。

Gmailのスパム判定は非常に精度が高いものの、それでも時おり大事なメールが紛れ込むことも。そのため1日に1回くらいは迷惑メールをチェックしておきたいところですが、Gmailの初期設定では迷惑メールが隠れていることがありますので、迷惑メールをもっと目立つところにおいておきましょう。

左側の「開く▼」をクリックし、「迷惑メール」を表示。

spam01続いてこれをドラッグ&ドロップで「一部表示▲」の上まで持っていきます。

spam03これでGmailを開くと必ず迷惑メールが確認できるようになりました。迷惑メールが1通でもあると表示が強調されるので、「迷惑メール」の文字が強調されていたら必ずチェックする癖をつけておきましょう。

spam04


フィルタとラベルでメールを自動的に仕分け

仕事上大量のメールが届く人は全部に目を通していたらあっという間に時間がなくなってしまいます。メールを読む前に重要なメールを優先づけるために、フィルタトラベルをこまめに設定しておくと便利です。

今回は試しに「自分のメールアドレス宛てのメールをフィルタで強調する」方法で設定します。画面右上の歯車アイコンから「設定」を選び、「フィルタとブロック中のアドレス」タブを開きます。

filter01続いて「新しいフィルタを作成」をクリック。

filter02ここでフィルタの条件を作成します。今回はサンプルとして「Toに自分のメールアドレスが入っているメール」を指定しますが、他にもFromや特定のキーワードを含むものなど自由にカスタマイズできるので、自分なりの条件を探してみてください。条件を指定したら「この検索条件でフィルタを作成」をクリックします。

filter03続いてフィルタにラベルを設定します。ラベルは単純に名前だと思って大丈夫です。「新しいラベル」をクリック。

filter04好きな名前を入力します。今回は自分宛てのメールアドレスであることがわかる名前を設定。

filter05ここでフィルタとラベルは作成完了なのですが、より分類をわかりやすくするためにもう一手間かけましょう。先ほど作成したラベルを画面左から選び、ラベルの色を好きなものに変更します。初期設定では灰色でとてもわかりにくいので、できるだけ原色系の目立つ色を選びましょう。

filter06これで自分宛てに送られたメールをすべてフィルタで目立たせることができました。途中でフィルタの名前が変わっているのは作成上の都合ですので特に意味はありません。

filter07フィルタの例はいくつも考えられますが、個人のアドレスはもちろん、特定のメーリングリストに来ているメールを設定するのも便利。広報やサポート、営業などの代表アドレスにそれぞれのフィルタとラベルを設定しておくと自動で仕分けるだけでなくラベルがつくことでとてもわかりやすくなります。


読み終わったメールは「アーカイブ」で整理整頓

Gmailを使うなら必ず覚えておきたいのがアーカイブの概念。Gmailは迷惑メールを除くすべてのメールが受信トレイに表示されますが、読み終わったメールは「アーカイブ」することで、受信トレイから消すことができます。

実際には受信トレイに表示されないだけでメールは残っているので、検索すればアーカイブしたメールも再度読むことができます。受信トレイにずっとメールがたまっていると、大事なメールを見逃してしまいやすくなるので、読み終わったメールはどんどんアーカイブして整理しましょう。

アーカイブしたいメールにチェックを入れたら、画面上のアーカイブアイコンをクリックするとまとめてアーカイブできます。

archive01一度アーカイブしたメールでも、相手から返信があると再度受信トレイに表示されるので、「自分はもうメールを送って作業完了、もしメールが返ってきたら対応しよう」というメールはどんどんアーカイブしましょう。


「スターとマルチ受信トレイ」の組み合わせで受け取ったメールを目的ごとに分類

フィルタとラベルはメールを自動で仕分けるのに便利ですが、一度受信したメールを「これはあとで返信したいな」というように自動的にではなく能動的に分類したいときもあります。そういうときはフィルタもいいのですが、スターとマルチ受信トレイの組み合わせもなかなか便利です。

スターは受信メールの左側に表示されている星のマークで、クリックするだけで星のマークをつけることができます。スターの種類は「設定」の「全般」タブから最大12種類まで増やすことも可能です。

star01続いてのマルチ受信トレイですが、これは正式な機能ではなく「Labs」という実験的な機能の1つです。「設定」の「Labs」をクリックし、いくつもの実験的な機能の中から「マルチ受信トレイ」を有効にします。画面下部の「変更を保存」をクリックするのを忘れずに。

star02再び「設定」を開き、新たに追加された「マルチ受信トレイ」のタブをクリック。

star03パネルにはマルチ受信トレイに表示したい条件を設定します。初期状態の「is:starred」は「スターがつけられたメール」という意味で、スターの種類にかかわらずすべてのスターがついたメールを表示します。2つめは「is:draft」なので下書きで保存しているメールを表示する、という意味ですね。

画面下部は表示件数と表示位置を選びます。画面の大きさにもよりますが、ノートパソコンなど画面サイズがあまり大きくない場合は受信トレイの上がおすすめ。下は受信トレイのメールがたまると気がつかなくなるのでお勧めしません。

そしてここからがスターとマルチ受信設定の組み合わせ。スターはそれぞれ名前がついていて、「has:【スターの名前】」という形式で指定できます。スターの名前はスター設定画面でマウスカーソルをかざすと表示されるのでそこで確認してください。星の形の場合は「yellow-star」「orange-star」、エクスクラメーションは「red-bang」といった形なので、オレンジのスターを設定したい場合は「has:orange-star」と入力することで設定できます。

star04設定が終わったらあとは分類したいメールをスターで管理するだけ。たとえば後で必ず返信したいメールはオレンジのスター、ログインURLなど重要な情報の場合はインフォメーションマークなどと、自分の中でルールを作って管理しておくと、スターをつけるだけの手軽操作でメールを簡単に分類できます。

star05


Gmail効率化の本命、マウスを使わないキーボードショートカット

ここまでいくつかの便利機能を紹介してきましたが、ここで紹介するキーボードショートカットの機能に比べれば前座に過ぎません。むしろ今までの機能は、キーボードショートカットを覚えることでさらに効率を高められるといったほうがいいでしょう。

キーボードショートカットは、パソコンのキーを押すだけでGmailの機能を使える機能です。メールの返信画面や作成画面を開くことはもちろん、前述のスターやアーカイブなども、キーボードショートカットを使えばボタン一発で設定することができるようになり、これら昨日の利便性を飛躍的に高めることができます。

キーボードショートカット自体は標準機能ではないため、「設定」の「全般」タブからキーボードショートカットをオンにしておきましょう。

ksキーボードショートカットは非常に種類が多いためすべてを使いこなすのは大変。そのためまずは基本的な機能から覚えておくことをお勧めします。例えばGmailの画面で「c」を押すとメールの新規作成(Compose)ですし、メール受信画面で「r」を押すと返信(Reply)、「a」で全員に返信(All Reply)、「f」で転送(Forward)というように、英語の意味から取られているものから覚えていくとわかりやすいです。

その他の機能についてはそれだけで1つブログが書けてしまうほどなので、以前に私が個人ブログで書いたキーボードショートカットに関するまとめをご参照ください。

Gmailのキーボードショートカットによる生産効率向上が界王拳並みな件 – カイ士伝
http://bloggingfrom.tv/wp/2009/11/30/3016

上記で紹介した機能も、スターの場合は「s」、アーカイブの場合は「e」を押すだけで設定できます。ただし、このショートカットをうまく使いこなすには、メールを上下に移動する「j」「k」、該当のメールにチェックを入れる「x」も組み合わせる必要があります。慣れるとマウスに一切触らずにGmailをコントロールできるようになるので、業務効率を高めたい人はぜひ覚えておきましょう。

なお、上記のブログは2009年に書いたものですが、キーボードショートカットの中身自体はほとんど変わっていません。ただし、上記ブログには書いてないところでCCとBCCのショートカットが変更となり、以前は「b」「d」のキーだけだったのが、今は「Ctrl/Command+Shift+c」でcc、「Ctrl/Command+Shift+b」でBccと変更になりました。ccはビジネスメールでよく使う機能でもあるので、押すキーが多いですが覚えておくと便利です。

さらに余談ですが、Gmailに関わらずビジネスでのメールのやり取りは、CCにメールアドレスが追加されているのにFromの人にしかメール返信しないというのは厳禁です。幸いにGmailはキーボードショートカットで簡単に「全員に返信」できるので、メールを返信するときは必ず「a」を押すことをお勧めします。サインはA!


「既読」と「未読」でお手軽ToDo管理

以降については基本的にキーボードショートカット前提でご説明。Gmailでは未読が強調表示されてとてもわかりやすいため、後で読もうかなと思うメールは再度未読にしておくと、ちょっとしたToDo管理に便利です。未読の場合は該当のメールを「x」でチェックし、「Shift/Command + U」で未読にできます。UはおそらくUnreadではないかと思いますが、反対に既読が「Shift/Command + i」なのはよくわかりません。

unread


送信したメールをなかったことにできる魔法のような「送信取り消し」機能

こちらは以前まで実験機能だったのが正式機能として搭載されたので知っている人も多いかと思いますが、Gmailでは一度送ったメールを取り消すことができます。まるで魔法のような機能ですが仕組みはいたってシンプルで、メール送信を押してから指定した時間内はメールを送信せずに待機しておき、その間に取り消しするとメールを送らないという、割ととんちのようなシステムです。

最大で30秒しか設定できないのですが、これが地味に便利。メール送信した瞬間に「あ! 添付ファイル忘れた!」と気づくこと、たまにあったりしませんか? そういう時にこの機能をオンにしておけば、ちょっとした失敗をすぐにリカバーすることができます。

設定はGmailの「全般」タブから「送信取り消し機能を有効にする」にチェックを入れて、取り消しを受け付ける時間を設定してから最後に画面下部の「保存」ボタンで設定できます。取り消せる時間は5秒から最大30秒ですが、個人的には30秒がおすすめ。むしろ1分設定を追加して欲しいくらいです。

cancel取り消し方法はメール送った直後に表示される「取り消し」を押すか、キーボードショートカットで「z」を押すだけ。「Ctrl/Command + Z」に取り消し機能を割り当てているサービスやアプリケーションは結構多いので、これは割と覚えやすいのではないでしょうか。メール取り消したい時は慌てていることが多いので、この「z」を体に覚え込ませておくとすぐに反応できて便利です。

cancel01取り消すと下記のような表示とともに、メールが下書きに戻ります。

cancel02なお、メール取り消しは送信直後の画面のみで有効となっており、他の画面に移動してしまうともう取り消せません。このあたり、現在は正式機能になっているので「取り消し」というラベル作っておいて指定時間内ならそこからキャンセルできる、とかいう機能があるととても幸せなのですが、そんなにニーズないですかね……。


メールは1通1通表示したい人向けの「スレッドON/OFF」

件名が同じメールをスレッドでひとまとめにすることで、同じ相手とのやり取りがわかりやすいGmailですが、一般的なメーラーの1通1通表示される仕組みになれているとこのスレッド方式が使いにくいという人も。これは設定でオフにすることができます。1通1通ちゃんと確認したい人におすすめ。

thread


1つのGmailで別のメールアドレスを送受信

会社で複数のメールアドレスを使っている場合、同じGmailのアカウントからメールを送ることができます。例えば個人のメールアドレスのほかに、「info@example.com」といった代表アドレスも持っている場合、自分の個人メールから「info@example.com」としてメールを送ることができます。

設定は「アカウントとインポート」タブの「メールアドレスを追加」から。登録したいアドレスへ確認メールが飛び、そこに記載されたURLをクリックすることで正しいメールであることが認証され、プルダウンから切り換えられるようになります。また、その下にある「自分の POP3 メール アカウントを追加」を使えば他のメールアドレスに届いたメールを受け取ることもできるようになるので、GmailではないメールをGmailで受け取り、Gmailから送信する、ということも可能です。

fromただし、これは完全にメールアドレスを変えているわけではないため制限もあります。例えば携帯電話のメールアドレスを登録すればGmailから携帯電話のメールアドレスでメールを送信できますが、これはシステムによっては偽装メールと認識されてしまい、迷惑メールと扱われて届かないことも。最近の携帯電話やスマートフォンは迷惑メール対策が強力なため、このようなメールはほぼ迷惑メール扱いされてしまいますので、使い方にはご注意下さい。基本的にはPCで読むことが前提の相手に使うのがおすすめです。


複数のGmailを同時に表示して使い分け

個人のGmailと会社のGmailなど複数のGmailを使っている場合、タブブラウザを使えば複数の異なるGmailを同時に開いておくことができます。といっても今時のブラウザはほぼタブブラウザになっているのでどれでも使えると思いますが。

複数のGmailを併用するときは、まずメインのメールアドレスを1つ決めておきます。GmailだけでなくGoogle PlayやGoogle ドキュメントなどで利用頻度の高いアドレスをメインにするのがお勧めです。

その後メインアカウントの右上に表示されるアイコンをクリックし、「アカウントを追加」を選択。

multi01続いて使いたいアドレスでログインします。

multi02ログインが完了したらあとはURLを使い分けるだけ。メインで使うGmailのアドレスはこのようになっていますが

https://mail.google.com/mail/u/0/

サブアドレスは最後の数字を「1」に置き換えるだけでアクセスできます。

https://mail.google.com/mail/u/1/

下記画面のように右上のアイコンから他のメールアドレスに飛ぶこともできるのでお好みのほうで。メールアドレスを3つ以上登録するときもルールは一緒なので最後の数字を増やしていくだけです。ちなみに以下は私の個人アドレスですが、Gmail登録しすぎてえらいことに なってます。

multi03


1つのメールアドレスを別のメールアドレスとして活用できる「+」機能

Gmailのメールアドレスは、@の前に「+文字列】を入れることで別のメールアドレスとして使うこともできます。例えば「info@」というメールアドレスであれば「info+sample」のように文字列を追加しても「info@」にメールが届く、という仕組みです。

使い方としては、特定のWebサービスに2つアカウントを作らなければいけないけどそのためにメールアドレスを2つ作るのは大変、みたいなときですね。例えばTwitterでもう1つアカウントを持ちたいときは自分のアドレスの@の前に「+twitter」など適当な文字列を追加することで、別のメールアドレスとして新たにアカウントを登録できます。

なお、この機能はGmailのヘビーユーザーであればそこそこ使っている機能のため、サービス側で対応していることもおおく、「+」を入れても「それ同じメールアドレス使ってるだろお見通しだぜ」的にはじかれることもあり、必ず使えるわけではないことをあらかじめご了承下さい。


そのGoogle+、相手先に見られてますよ

これは機能というより注意事項ですが、個人のGmailなどでGoogle+を使っている場合、そのアドレスでメールを送った相手先もGmailを使っていた場合、思いっきりGoogleプロフィールが表示されてしまいます。

この画面はGoogle+を使っているアドレスから会社のアドレスに送った例です。画面右上に、Google+へのリンクがご丁寧に表示されています。

profileそろそろ書くの疲れてきたのでここは以前に書いた個人ブログをぺたりと。

Google+に設定したGmailアドレスはメールを送った相手がGmailだとGoogle+のリンクも通知されるよというお話 – カイ士伝
http://bloggingfrom.tv/wp/2013/06/20/10721

Google+にメールアドレスを登録している以上当たり前と言えば当たり前なのですが、意外に気づかず送ってしまう人も周りに見受けられるので、Google+ に登録したメールアドレスを使っている以上、相手にGoogle+はバレバレであるという認識を持つことをお勧めいたします。


最後に

多彩な機能を持つGmailの中で、これは作業の効率化に役立つなというものをいくつかピックアップしてみました。作業を効率化して作業時間を短縮できるということは、もっといっぱい仕事ができる仕事を早く終わらせて自分のプライベートの時間をちゃんと持つということにもつながります。日常の作業をちょっとずつ効率良くしておくことが自分の幸せにつながるという効率化の楽しさが、この記事で少しでも伝わりましたら幸いです。

人気のライブ配信サービス、ツイキャスとTwitchをLiveShellシリーズで配信する方法

 

カイです。イカはしばらくお休み中です。

若者の間で人気というライブ配信サービス「ツイキャス」が、新たに外部ツール配信に対応しました。

ツイキャスが外部ツール配信に対応、ゲーム実況配信に本格参入 | モイ株式会社
http://about.moi.st/ja/2015/10/14/game/

ツイキャスはこれまで専用アプリを使ったスマートフォンでの配信のみに対応していましたが、今回の外部ツール配信により、RTMP対応の配信システムを利用してツイキャスでのライブ配信が利用可能になります。

我らがLiveShellシリーズもRTMP配信に対応していますので、さっそくツイキャスの配信テストを行ないました。テストにはLiveShell PROを利用していますが、仕様上LiveShell 2およびLiveWedgeでも同様の手順でライブ配信が可能です(※LiveShellはH.264に対応していないため、上記サービスでは利用できません)

なお、現在のところ外部ツール配信が利用できるのはツイキャスのレベルが24以上のユーザーのみに限定されています。また、該当ユーザーに招待を受ければ外部ツール配信が可能なほか、企業・団体・アーティストなども別途申し込みによって外部ツール配信が利用可能になります。

ツイキャスの外部ツール配信は詳細が下記URLにありますのでご参照ください。

PCから高画質ゲーム配信(外部ツール配信)をするには – ツイキャス
http://twitcasting.tv/indexannounce.php?title=ANNOUNCE_JA_HELP_GAME_TOOL

ここでは配信の流れを簡単に。まずはツイキャスにログインし、画面上部の「PC配信」を選択、続いて画面中央の「ゲーム配信」を選択します。

twicas01画面下部の「URL」「Stream Name」の2つをメモします。

twicas02続いて今度はLiveShell PROの設定。ユーザー登録などはすべて完了した状態で設定を行ないます。購入直後の状態から設定する場合はオンラインマニュアルも併せてご覧下さい。

dashboardにログインし、設定の「配信設定」「配信先サービス」から「その他配信サービス「サーバーアドレス入力」を選びます。

db01ここで先ほどメモしておいた情報を使います。「配信先URL」にはrtmpから始まるURL、「ストリーム名」にはそのままStream Nameを入力して「決定」を選択します。

db02最後にdashboard右下の「配信開始」をクリックして配信をスタート。

db03現状ではdashboardでツイキャスの画面はプレビュー表示できませんが、画質などの細かい設定は変更可能。ツイキャスの外部ツール配信は映像・音声の合計で500kbps程度が最適値とのことなので、プリセットから「500kbps」を選択します。

db04ここまで設定が終ったらツイキャスに移動しましょう。無事にLiveShell PROに接続したカメラの映像が表示されていれば成功です。

twicas03なお、ツイキャスの外部配信ツールでは外部サイトのプレビュー表示も対応しているため、dashboardでのプレビュー表示も技術的には可能です。こちらは今後対応予定ですが、しばらくは配信および設定をdashboard、映像の確認やTwitterへの投稿はツイキャスからと併用をお願いします。

ここまではツイキャスの設定でしたが、続いてはツイキャスに名前が似ているTwitchのお話。こちらは以前から外部ツール配信に対応しており、同様にLiveShell PROでのライブ配信が可能です。海外を中心にゲーム配信では人気のサービスですので、こちらも使い方を簡単にご説明。

基本の設定はツイキャスと同様で、配信に必要なURLとストリーム名を取得し、dashboardの「その他配信サービス「サーバーアドレス入力」から設定します。

まずはTwitchにログインし、自分のIDをクリックしてから「ダッシュボード」を選択。

twitch01ログインしたら「配信キー」を選択、「Show Key」をクリックします。

twitch02「大事な情報だからシェアしちゃだめだよ!」という注意を踏まえた上で「I Understand」をクリック。

twitch03ようやく配信キーが取得できました。万が一配信キーを他人に伝えたりした場合も、ここからリセットすることができます。twitch04続いて配信サーバー情報を入手。下記のサイトはTwitchの配信サーバーを一覧で公開しています。

Twitch & Justin.tv Ingest Servers
http://bashtech.net/twitch/ingest.php

日本向けのサーバーは下記の2つ。以前まで日本サーバーは1つだったのですが、やはりTwitchは日本でも人気のようです。

Location: Asia: Tokyo (2), Japan
RTMP URL: rtmp://live-tyo-2.twitch.tv/app
Availability: 1

Location: Asia: Tokyo, Japan
RTMP URL: rtmp://live-tyo.twitch.tv/app
Availability: 1

上記サーバーURLのうち好きなほうをdashboardの「配信先URL」に、先ほど取得した配信キーを「ストリーム名」に入力。あとの設定はツイキャスと共通で、「配信開始」でライブ配信をスタート、プルダウンから画質を選択できます。db05無事にTwitchでもLiveShell PROからライブ配信ができました。

twitch05ツイキャスとTwitch、どちらのサービスもパソコンのみで配信可能ですが、24時間以上の配信が可能な安定性、ブラウザベースでのかんたん操作などLiveShellシリーズならではの魅力もたくさんあります。ぜひライブ配信のお供にLiveShellシリーズをご活用ください。

LiveWedgeをより便利に使いこなすためのPinP/クロマキー本体操作を徹底攻略

 

カイです。イカのレベルはB-です。

6月3日付で、LiveWedgeの大幅アップデートとなる最新ファームウェア「Rev.1362」を公開しました。

Cerevo、録画機能を含むLiveWedgeの大幅アップデートを実施 | Cerevoからのお知らせ
http://info-blog.cerevo.com/2015/06/03/951/

発売後に対応予定としていた録画機能をお待ちになっていた方々も多いとは思われますが、実はPinPとクロマキーの本体操作も地味ながら便利な機能が追加されています。しかしながら、新たに追加された本体操作はアプリ操作と比べて操作体系が異なる部分も多いため、このブログでは覚えておくと便利にLiveWedgeを使いこなせる本体操作のテクニックをご紹介したいと思います。

PinP/クロマキーの設定について

本題に入る前に、本体操作におけるPinP/クロマキーの制限を説明しておきます。アプリ操作の場合、エフェクトチャンネルにPinPとクロマキーを割り当てることで、簡単にクロマキーとPinPを切り替えたり、PinPの設定を複数用意して切り替えることができます。

アプリは複数のPinP/クロマキー設定を保持できる

アプリは複数のPinP/クロマキー設定を保持できる

一方、本体操作の場合はPinPとクロマキーが排他になっており、PinPとクロマキーの設定を複数保存して切り替えられるアプリに比べ、本体操作ではどちらかを使うたびに、本体の[EDIT]からクロマキーとPinPを入れ替える必要があります。

本体操作はクロマキーかPinPのどちらか1つを設定できる

本体操作はクロマキーかPinPのどちらか1つを設定できる

PinP設定も一種類のみで複数の設定を保持しておくことはできず、クロマキーの色は「緑」「青」「赤」「紫」の4色のみです。ただし、PinPやクロマキーの設定はアプリ側の設定が本体にも反映されるため、一度アプリ側でPinP/クロマキーをオンにすると本体設定もアプリ側の設定が反映されます。

PinPの配置設定は1種類のみ

PinPの配置設定は1種類のみ

クロマキー色は「緑」「青」「赤」「紫」の4色

クロマキー色は「緑」「青」「赤」「紫」の4色

ちなみに本体のPinP設定は「よくこれだけのボタン数でPinP設定を実現したな……」と社内が驚くほど斬新なUIを採用したエンジニアの力作です。LiveWedgeをお持ちの方はぜひ本体をアップデートして本体操作のPinPもお試し下さい。

PinP/クロマキーの本体切り替え操作について

ここからが本ブログの本題である本体操作について。これまでアプリから操作する場合、PinP/クロマキーは表示中の画面に対してサブ画面を追加するのが基本的な操作の流れでした。

これに対し、本体操作の場合は現在表示されている画面にかかわらず切り替えが可能です。

文章だけではわかりにくいので、ここからは動画で操作方法をご紹介します。PinPでHDMI1をメインに、HDMI2をサブに表示したい場合は、1ボタンを押しながら2ボタンを押すことでPinP/クロマキーの切り替えモードとなり、そのまま1ボタンを押しながら2ボタンをもう1度押すとHDMI2がサブ画面として表示されます。

なお、動画を見て気がついた方がいるかもしれませんが、本体操作を使えば「PinP/クロマキーをミックスやワイプで表示する」ことが可能です。具体的にはミックスの場合本体の操作モードでミックスを選んでおき、1ボタンを押しながら2ボタンを押し、続いて2ボタンを押せばオートミックスで、ホイールを回転すればマニュアルミックスでPinPのサブ画面を表示できます。

[OK]ボタンと[Back]ボタンを組み合わせることで、PinP/クロマキーをカットで切り替えることもできます。[OK]ボタンを押しながら切り替えボタンを押すとメイン画面を、[Back]ボタンを押しながら切り替えボタンを押すとサブ画面をカットで切り替えられます。

こちらも動画で操作をご紹介。メイン画面にHDMI1、サブ画面にHDMI3が表示されている状態で、[OK]ボタンを押しながら2ボタンを押すとメイン画面がHDMI2に変わり、同様に[OK]ボタンを押しながら4ボタンを押すとメイン画面がHDMI4に切り替わります。

サブ画面をカットで切り替えたい場合は、同様に[Back]を押しながら切り替えボタンを押します。

PinPからPinPへ切り替えも本体操作では行なうことができます。メインにHDMI1、サブにHDMI2を表示している状態で、3ボタンを押しながら4ボタンを押せばHDMI3をメインに、HDMI4をサブに切り替えられます。

ただし、本体機能の制約上、LiveWedgeでは3つの画面までしか同時に表示することができません。この切り替えでは4つの画面が同時に表示される関係で、画面の切り替え途中に一瞬画面表示が崩れてしまいますが、2つの異なるPinPを切り替えたいという時は本体操作もご活用ください。

この他、細かいアップデート内容として、本体操作、アプリ操作ともに、一度出力した画面はオフにならない修正が行われました。

こちらは以前AV Watchに掲載されたレビューでご指摘いただいた内容に対応する修正となります。

例えば今上げていたフェーダーを下げると、何も映像が出力されない(黒が出力される)状態になる。

(中略)

LiveWedgeには、このNEXTの概念がないために、操作ミスがカバーできない作りになっている。

【小寺信良の週刊 Electric Zooma!】第699回:iPad操作でマルチカメラ配信に新風?「LiveWedge」 – AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/zooma/20150218_688814.html

具体的には、一度LiveWedgeで映像を出力した場合、画面をオフできないようロックがかかります。HDMI1を出力した場合、本体の1ボタンやアプリの1キーを操作しても画面は切り替わらず、何も映像が出力されない状態になることを防ぎます。

録画機能を含め非常に多くの内容を含むアップデートですが、中でも本体操作は操作体系を把握するとアプリではできないエフェクトも利用可能になります。特に「PinPをミックスやワイプで表示したい」という方はぜひ今回追加された本体操作も活用してみてください。

EneBRICKとiOS/Androidとキーボードの関係

 

6月にして2014年初のTech Blog更新担当、カイです。人材絶賛募集中です。

3月に一般発売を開始した、PCキーボードをタブレットで利用できる「EneBRICK」は、発売以降も随時アップデートを行なっており、3度目のアップデートとなるファームウェア「1.1」を公開しました。

省電力性を高めたEneBRICKのファームウェア「1.1.0」を公開しました | Cerevoからのお知らせ
http://info-blog.cerevo.com/2014/05/29/682/

利用していない時にはBluetoothが自動的にオフになり、バッテリー持ちを高めるスリープモードを新たに搭載しました。キーボードを利用していない時も自動的にスリープモードに移行するため、バッテリーの持ちが飛躍的に高まります。これ以前のファームウェアでも接続性の向上をはじめとして数々の改善を行なっておりますので、EneBRICKをお持ちの方はぜひアップデートをお願いします。

こうした機能改善でEneBRICKの利便性向上に励む一方、EneBRICKの問題ではなくOSの仕様によってできないこともいくつかあります。こうした仕様上の制限についてお問い合わせもいただいていることもあり、今回はiOSおよびAndroidとキーボードの制限についてまとめてみたいと思います。

US配列とJIS配列

最初のテーマはキーボードの配列について。日本国内で販売されているキーボードは大きく2つの配列が主流です。1つが「日本語キーボード」とも呼ばれるJIS配列で、もう一つが「英語キーボード」と呼ばれるUS配列です。

上がUS配列、下がJIS配列

上がUS配列、下がJIS配列

どちらのキーボードもアルファベットやかなの配列は同じですが、記号など一部のキーで配列が異なります。例えば「@」の場合、JIS配列では「P」の右隣に配置されていますが、US配列ではShiftを押しながら「2」を押すことで入力が可能です。

us_jis_02

JIS配列は@がPの右隣

US配列は@が2と同じキー

US配列は@が2と同じキー

iOSの配列制限

そしてここからが本題ですが、iPhoneやiPadに搭載されているiOSはJIS配列に対応しておらず、キーボードを接続した場合は必ずUS配列になります。これはEneBRICKだけでなく、市販されているJIS配列のキーボードほとんどが対象です。

※2014年6月2日に発表されたiOS 8では、他社製の日本語入力システムも利用可能になることがアナウンスされました。そのため本仕様はiOS 8以降のバージョンで異なる場合があります

そのためJISキーボードをiOS端末で利用する場合、キーボードに表示された記号通りに文字を入力することができません。「@」の場合、キーボードではPの右隣の文字なのに、実際にはShiftを押しながら2を押さないと「@」が入力できない、ということになります。

これはiOSの仕様であり、「iOS対応」と明記しているBluetoothキーボード製品であっても、「刻印を読み替えて下さい」「一部で配列が異なる場合があります」といった但し書きがあるJISキーボードの場合、JIS配列のままiOSで文字を入力することはできません。英文字やかななど基本的な文字の入力は変わりませんが、よく使う記号などはUS配列でどの位置にあるのかを自分で覚えておく必要があります。

なお、アップル純正のキーボード「Apple Wireless Keyboard(JIS)」は、名前の通りiOSでもJIS配列で入力することができる数少ないキーボードです。また、エレコムのキーボードでは一部製品で独自にJIS配列に対応しており、JIS配列でiOSの文字入力ができるようになっています。

Androidの配列制限

文字入力システムを変更することができないiOSと異なり、Androidは文字入力システムを自由に入れ替えることができます。このため、JIS配列とUS配列の関係もAndroidで利用している文字入力システムごと対応が異なります。

以下、代表的なAndroid向け日本語入力がどの配列に対応しているかを分類してみました。

Aグループ

  • ATOK

Bグループ

  • Google日本語入力
  • iWnn
  • FSKAREN

AグループのATOK日本語入力はiOSと同様にUS配列で入力され、JIS配列のキーボードでは刻印通り入力されません。逆にBグループの日本語入力はJIS配列で入力され、US配列のキーボードでは刻印通り入力できません。

これもアプリの仕様のため仕方ない点ではありますが、ATOKの場合だけ「US配列ではなくJIS配列で利用する」ということも可能です。Androidは4.1以降でキーボードのレイアウトを追加することができるようになっており、「日本語106/109キーボードレイアウト」といったアプリをインストールすることで、ATOKでもJIS配列を利用できるようになります。

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Android 4.1以上が動作対象であり、一部機種では動かない場合もありますが、「ATOKでJIS配列を使用したい!」という人はお試し下さい。

日本語入力と英語入力の制限

配列とは異なる問題ながら、日本語と英語の入力切り替えもタブレットにはちょっとした癖があります。iOSでBluetoothキーボードを接続した場合、画面にはソフトキーボードが表示されなくなるため、タッチ操作で日本語入力と英語入力を切り替えることができません。

英語と日本語の入力を切り替えたい場合は、キーボードの「Command」または「Windows」キーを押しながら「Space」を押すと、画面にダイアログが表示され、Spaceを何回か繰り返して押すことで任意の入力に切り替えることができます。

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なお、Windows/Commandキーが存在しない一部キーボードでは、iOSで文字入力を切り替えることができません。残念ながらこれもOSの仕様となるためご了承ください。

Androidの場合は配列と同様に日本語入力システムによって操作方法が異なります。詳しくは下記にまとめましたのでご欄ください。

文字入力システム 日/英切り替え
ATOK Alt+Space
iWnn Shft+Space
FSKAREN 半角/全角
Google日本語入力 半角/全角

また、Androidの場合は画面タッチで文字入力を切り替えられるため、切り替え方法を忘れた場合などはタッチ操作で切り替えるのも手です。

まとめ

ながくなりましたので以下まとめです。

  • iOSで使えるキーボードは一部製品を除いてUS配列のみ。JIS配列は記号などが刻印通り入力できない
  • Androidで使えるキーボードは日本語入力システムごと異なる。ATOKならどちらもOK
  • iOSでの日本語/英語入力切換は Windows/Command + Spaceキー
  • Androidでの日本語/英語入力切換は日本語入力システムごと異なる

以上、iOSとAndroidのキーボード対応状況を簡単ながらまとめてみました。EneBIRCKをさらに活用するためのお役に立てましたら幸いです。