ESTAを利用できない人向け、アメリカビザ取得の仕方


ご挨拶

お久しぶりです。t2ubasa です。
今年も残り少なくなってきましたね。
この時期になるとCES(毎年1月にラスベガスで行われる世界最大の家電展示会)の気配を社内でも感じます。
ラスベガスといえば2500ドルで戦車に乗って主砲をぶっ放せるらしいです。(参考
CESに行く人どうですか?感想待ってます。

 

アメリカビザを取ろう

◾️何故ビザがいるのか?

さて、皆さんはビザを取得したことがあるでしょうか。
日本人は観光などの短期滞在の場合、どの国でもビザを免除されることほとんどです。そのためビザ取ったことないというという方も多いかもしれません。
アメリカ合衆国への渡航の場合も、観光などの短期の滞在の場合には、日本人はビザを免除されているので、ビザは不要です。ビザ免除プログラムを利用した電子システム『ESTA』を通して適格性を診断することができます。

 
しかし、日本人ならだれでもビザ不要かというとそうでもありません。
ビザ免除プログラムを利用するには条件があります。

 
たとえば、米国大使館のWebには下記のように記されています。

2016年1月21日、米国は2015年ビザ免除プログラムの改定及びテロリスト渡航防止法の施行を開始しました。2011年3月1日以降にイラク、イラン、スーダン、シリア、リビア、ソマリアまたはイエメンに渡航また滞在したことがある方は、ビザ免除プログラムを利用して渡米することはできません。

僕の場合、イラン、スーダンなどに2011年3月以降に観光で入国した経験があり、米国に入国する際には渡航目的によらずビザが必須となっています。

2016年の制度改定以来、米国に行く機会はなかったので問題なかったのですが、今秋ついに米国にいかなければならなくなり取得してきました。
今回の記事ではその過程と結果を紹介します。

 
「イランとか行きたいけどアメリカビザがー」って思っている人達への参考になれば幸いです。


かつてイラン行った時に取ったイランビザ

 

◾️ビザを取るまで

米国ビザを申請するまでの手順を大きく分けると下記のようになります。

  1. 申請書を作成する
  2. お金を払って面接を予約する
  3. 面接までに必要書類を集める
  4. 面接を受ける
  5. ビザを受け取り確認

面接で首尾よくいけばビザが発券されます。以下で順を追って見ていきましょう。

 

1. 申請書を作成する

観光で行くことを前提とすると、ビザのタイプはB-2になります。
ビザの申請のためにDS-160と呼ばれる申請書を作成する必要があります。
DS-160についてはこちらのWebサイトを参照してください。YouTube 動画もあります。
Webページの一番下に、DS-160 をオンライン作成できるフォームのリンクがあります。
基本的には全て英語ですが、頑張りましょう。

ちょっと注意が必要なのは、DS-160の作成過程で証明写真のデジタルデータが要求されます。
最近の証明写真機はデジタルデータの提供にも対応しているのも多いので、デジタルデータ自体は問題ないと思いますが、背景は『白』でなくてはなりません。
デフォルトでは青の背景が多いようですので、しっかり背景白のものを用意しましょう。

 
上記の申請書作成フォームの手順に従いDS-160の作成が完了すると、確認ページが表示されます。
この確認ページは印刷して面接に持っていく必要があるので、しっかりPDFなどで保存しておきましょう。
ちなみにWebからDS-160のコピーのデータも取得可能ですが、面接にもっていくのは確認ページです。
コピーのほうにはでっかく赤文字でこれを持ってくるな、と英語でかいてあります。間違えないようにしましょう。

 
●確認ページ(こっちをもっていく)

●コピー(こっちは持っていかない)

 

2. お金を払って面接を予約する

米国ビザインフォメーションサービスの右側にビザ申請のエリアがあります。アカウントを未作成の場合にはまずアカウントを作成しましょう。

アカウントを作成して、ログインしたあとは『新申請手続き/面接予約/郵送申請』をクリックして、手続きを進めましょう。
画面通りに進めていけば特に問題ないと思いますので詳細は割愛します。
ちなみに面接の日程は予約した後でも変更可能ですので、予定が合わなくなったら変更してしまいましょう。

 

3. 面接までに必要書類を集める

さて、申請書の準備と面接の予約が完了しました。
次は面接に向けて必要な書類を集める必要があります。

 
必要な書類はビザの種類やビザを申請する場所などにより異なります。
このエントリではアメリカの観光ビザを東京で申請する場合について書いています。それ以外の場合には他にも必要な書類があるかもしれませんので必ず確認するようにしてください。
この書類を集めるうえで大事なことは全ての書類が英語か英語の翻訳付きでないといけないということです。
日本語だけの書類ではいけないので注意です。

 
まずは、必要書類についてみていきましょう。

米国ビザ申請の案内をしているのWebページに下記のような記載があります。

商用/観光ビザを申請される際は、下記の必要書類を提出してください。

  • オンライン申請書DS-160フォーム。 DS-160についての詳細情報は、 DS-160ウェブページを参照してください。
  • 米国での滞在予定期間に加えて6か月以上のパスポートの残存有効期間があるパスポート(ただし、国別協定によってこれが免除される場合があります)。パスポートに1名以上が併記されている場合は、各人が申請書を提出する必要があります。
  • 過去10年間に発行された古いパスポート
  • 証明写真1枚  (5cmx5cm、6ヶ月以内に撮影した背景白のカラー写真)DS-160確認ページ左上部に顔にテープがかからないように留めてください)。こちらのウェブページに必要な写真の条件に関する情報が掲載されています。注:眼鏡を着用した写真は不可。
  • 面接を予約されたことを確認する面接予約確認書を提出してください。面接予約はこちら

 
また上記の必要書類とは別の記載があり、補足書類も要求されています。
補足書類については下記のように記載があります。

これらの書類に加えて領事に提出した情報を補足するその他の書類も持参してください。

補足書類は、領事が面接で考慮する多くの要素の一つに過ぎません。領事は各申請を個別に審査し、専門性、社会性、文化などの角度から検討します。領事は申請者の具体的な意志、家族の状況、自国での長期的な展望や将来の見込みなどを検討します。各事例が個々に審査され、すべての判断は法律に基づいてなされます。

重要: 決して 不正な書類を提出しないでください。虚偽記載もしくは不実記載をされると、ビザ申請資格を永久に失うことになります。機密性を心配される場合は、封をした封筒に書類を入れて大使館もしくは領事館に申請者が面接時に持参してください。大使館もしくは領事館はこの情報を一切開示せず、情報の機密性を保持します。

面接時に下記の書類を持参してください。書類については、コピーよりも原本が推奨されます。また、面接時は申請者本人がこれらの書類を持参しなければなりません。英語以外の書類には翻訳が必要です。補足書類を大使館もしくは領事館にファクス、電子メール、郵便で送付しないでください。

  • 現在の収入、納税、財産、事業所有権、資産の証拠書類。
  • 予定している旅行に関する旅程表やその他の説明。
  • 職位、給与、勤続年数、休暇許可、米国への旅行に際して仕事上の目的がある場合はその目的、を詳述した雇用主の書簡。
  • 刑期を満了済、もしくは恩赦された場合であっても、逮捕もしくは有罪判決などの犯罪歴/裁判歴。

また、旅行目的に応じて下記の書類の持参も検討してください。

学生
最新の成績表、成績証明書、学位/卒業証書。 銀行の月間残高証明書、定期預金証書、その他の証拠などの財政証明も持参してください。

就労者
雇用主の雇用通知および直近3カ月の給与明細書を持参してください。実業家および企業取締役は企業での職位および報酬の証明を持参してください。

親族の訪問
親族の滞在資格証明(グリーンカード、帰化証明書、有効なビザなど)のコピーを持参してください。

米国への入国歴がある方
これまでに米国に入国されたことがある方は、入国資格もしくはビザ資格を証明する書類を持参してください。

 

これらの記述を踏まえて僕が実際に用意した書類は下記のものになります。

 

◆必須書類

  • オンライン申請書DS-160を印刷したもの
  • 現在有効なパスポート
  • 古いパスポート
  • 証明写真1枚(5cmx5cm、6ヶ月以内に撮影した背景白のカラー写真)
  • 面接予約確認書

証明写真は5×5 というサイズがなかったので少し大きいものを自分でハサミで切って5 x 5 にしました。
 

◆補足書類

補足書類としては下記のものを用意しました。
個人的な理解ですが、これらの補足書類は『米国には観光で行くのであって、居座って不法就労などをするつもりはない』ということを説明するための書類なんだと思います。
したがって、米国滞在中現地で働く必要がないこと、自国に帰る予定があることなどを説明できる書類が適しているでしょう。

  • 休暇許可書(英訳付き)
    米国滞在中の期間は休暇をもらっていることを会社に証明してもらう書類です。
    休暇をもらっているということは裏を返せば無職ではないことの証明であり、休暇が終わったら帰るということも示唆する書類です。
    これはGoogle で『休暇証明』と検索して出てくる英訳付きのサンプルを参考に総務の方に用意してもらいました。
    工夫したところは本物っぽさを出すために社名の横に社印を押してもらったことでしょうか。
    ※広報注:社内で内容を確認のうえ正式な社内フローを踏まえて書面を作成しています。
  • 給与明細(英訳付き)
    自身が相応の給料をもらっており、米国滞在中働く必要がないということを補足する資料になるでしょう。
    上で引用した文章には『直近3ヶ月の給与明細書を持参してください』とありましたが、1ヶ月分しかもっていきませんでした。
    なんで1ヶ月分でいいやと思ったのかは覚えてませんが、特に問題ありませんでした。
    英文での給与明細はフォーマットがなかったのでこちらも総務の方に用意してもらいました。本当にありがとうございました。
    これにも社名の横に社印押してもらって本物っぽさを演出しました。
    ※広報注:社内で内容を確認のうえ正式な社内フローを踏まえて書面を作成しています。
  • 預金証明
    自分の銀行口座にいくら入ってるかっていう証明です。十分な貯金があるから米国で働く必要がないことをアピールできます。
    口座のある銀行支店にいって依頼すると作成してくれます。
    これも英文の必要があるので、英文のものを頼みましょう。発行には2週間程度かかる場合もあるので早目に銀行に依頼するのが吉です。
  • Eチケットのコピー
    ビザ申請時点で往復の飛行機を予約済みだったので持っていきました。
    帰りの飛行機の予約もあることから、米国に居座る予定ではないことを示せます。
  • ホテルの予約確認書
    滞在予定のホテルの予約も済んでいたので持っていきました。
    昔、ホテル予約しないでイギリスいったら怪しまれて別室でみっちり取り調べされたことがトラウマになってるので一応持っていきました。
    まあ、観光に来たのにホテル取ってないのは確かに怪しいですよね。
  • 旅程表
    出発から帰国までの予定を簡単にまとめた旅程表です。『旅程表 英語』でググって出てきたサンプルを参考にGoogle ドキュメントで作りました。
    まあ正直いらなかったなって思う書類です(Eチケットとホテルの予約確認書でほぼ同じ内容が確認できるので)。

 

4. 面接を受ける

僕は東京在住なので東京都港区にある米国大使館に行って面接を受けました。
面接の内容については公式の動画がとても参考になるのでそちらを見れば、雰囲気はほぼ理解できると思います。

大使館のビザ申請スペースに行くとまず申請書などを提出する窓口があるので、そこに持ってきた書類を全て出します。

書類を提出するとそこからひたすら待ちます。
おそらく1時間ぐらい待ったと思います。暇つぶしの本などを持っていくのが良いでしょう。

やっと自分の番号が呼ばれ進むと、まず指紋を採取されました。
これは別段難しいことはないので、係の人の言った通りにすればOKです。

指紋採取後は列に並び面接待ちです。
面接というと就職活動の面接のイメージを持つかもしれませんが、どちらかというと空港の入国審査に近いです。
個室ではなくオープンなスペースにいくつか窓口があり、その窓口のアクリル板の向こうに面接官がいて立ったままいくつか質問されます。

 
僕が聞かれた質問は2つだけでした。

Q 1. なぜESTAがダメか?

A 1. イランとスーダンに行ったことがあるから

Q 2. なんでイランに行った?

A 2. 観光

これで終わりです。
 

ちなみに質問も回答も日本語でした。となりの窓口では英語でやり取りしていたので全ての面接が日本語というわけではないようです。
もしかすると、駐在や留学といったある程度英語ができることが期待される理由での渡米の場合は英語面接で、観光の場合は英語ができなくても不自然ではないので日本語面接なのかもしれません。

ビザの承認・不承認はその場で口頭で通知されます。
承認された場合には、その後1週間程度で指定した住所にビザが張られた現在有効な方のパスポートが郵送されます。

 

5. ビザを受け取り確認

パスポートが到着したら、ビザに記載された自分の名前やパスポート番号、誕生日など各記載に間違いがないかよく確認しましょう。
間違いがなければ晴れてビザ取得です。

 
ビザの有効期限は米国大使館側の判断で決まります。僕の場合10年間のビザが下りました。

●アメリカビザ

ちなみに観光目的なのにビザで入国すると米国の入国審査で「なんでESTAじゃなくてビザなの?」って聞かれます。
正直に「イランいったことがあるから」って答えたら何の問題もなく通してくれました。

 

最後に

ESTAが利用できなくなってしまう条件に入っている国は、どこも戦争中だったりとなかなか行く機会もないと思います。
でもその中でもイランだけは比較的行きやすく、また行く価値のある国です。イランに行ってみたいと思っている方もいらっしゃると思います。

ESTAを利用しないアメリカビザの取得は面倒でしたけど、決して難しくはありませんでした。
「イラン行きたいけど、アメリカに入れなくなるのはなー」と悩んでる人が、このエントリを読んで「米国ビザ簡単に取れるんだ」と思ってくれることを期待しながら、
今回のエントリを終わりたいと思います。

 
最後まで読んでいただきありがとうございます。
また気が向いたら何か書くので期待せずに待っててください。

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