[9日目] ライブ鑑賞するために渡米した話


本記事は、Cerevoスタッフが業務や趣味について思うままに書き綴るアドベントカレンダー企画「Cerevo アドベントカレンダーTechBlog 2018」の第9日目です。

Cerevo アドベントカレンダーTechBlog 2018
http://tech-blog.cerevo.com/archives/category/adventcalendar/2018/

ご無沙汰しております、sugajunです。昨年のアドベントカレンダーでは、ひたすら自分の好きなバンドについて書き連ねました。他に書くネタがないバンドオタクなので、今年も好きなバンドとライブのことについて書こうと思います。スマホの前でお茶などすすりながら最後までお付き合いいただけたら幸いです。

直感+衝動=渡米

昨年のアドベントカレンダーではThe Dillinger Escape Plan(ザ・デリンジャー・エスケイプ・プラン)というバンドについて滾々と語りましたが、2017年12月27日-12月29日に開催されたライブを最後に、12月31日をもってバンドは解散しました。「解散してしまったらもう二度と彼らに会えない」と1週間ほど病んだ、いや悩んだ挙げ句、昨年11月に入ってから突如最後のライブ2日間のチケットを手配し、現地でライブを観ることができました。彼らの最後の姿をこの目に焼き付けることができ、解散はつらくて悲しいけど最後のライブを観られたことは最高に幸せで忘れがたい思い出です。

さて、このバンドでボーカルを務めていたGreg Puciato(グレッグ・プチアート)のサイドプロジェクトであるThe Black Queen(ザ・ブラック・クイーン)というバンドがいるのですが、2018年9月に全米3箇所で開催される小規模フェスのヘッドライナーとして彼らが出演する、という情報を入手、ロサンゼルスで開催されるフェスのチケットを購入しました。完全に衝動買いですね。

そしてカレンダーを眺めながら、2日会社を休むくらいなら休み明けに席がなくならないだろうか、などと滞在スケジュールについて考え込む私。そこへ、さらに別のバンドがその翌週、別の小規模フェスに出演するという情報をうっかりSNSで目にしてしまいます。こ、これは……!

ここでもまた「ライブを観たい!」という衝動に打ち勝つことができず、結果として7営業日分の有給休暇をいただきアメリカ西海岸に10日間滞在することになりました。おかげさまで小規模フェスを2本、単独ライブを4本観ることができました。会社の席もなくならずに済みました。その間ご迷惑をおかけした職場の皆さまには、この場を借りて心より感謝を申し上げます。今回1人ライブツアーを敢行することによって、自分でも本当にびっくりするくらいに生き返ることができました。

というわけで以下、現地滞在中に観たバンドとライブの一部についてお届けします。全部書いていたらアドベントの〆切に間に合わないという大人の事情です。察してください。

The Black Queen(ザ・ブラック・クイーン)

The Black Queen公式サイト

バンドがファースト・アルバムをリリースしたのは2015年ですが、長い歳月をかけてレコーディングした作品のようなので結成はもう少し前だと思います。3人編成のエレクトロ・ポップ・バンド。

Cold Waves Festival 2018は本年9月に開催された小規模フェス、私が行ったのはロサンゼルスの2日目(全3日間工程)で場所はダウンタウン近くにある1720、倉庫を改造したようなライブハウスです。

デリンジャーの解散から約9ヶ月、自分の目でグレッグの生存を確認することができただけでも感動ものです。彼の風貌やリズムのとり方などは依然と変わりませんが、曲調の色気を増幅させるような美しいボーカルワークには終始うっとりでした。同じ人間の声なのに声の出し方や歌い方次第で(良い意味で)まったく別人のようになってしまうところは、本当にプロのなせる技です。会場自体の音響があまり良くなかったところがやや不満ではありましたが、今回はエレクトロ系というかインダストリアル系で他にもいいバンドのステージを観る機会に恵まれたおかげで新しい音楽の世界が広がりました。

「sugajunさんが観に行くライブだから激しい音楽なんでしょ」とお思いの方、全然そんなことありませんのでご興味のある方はぜひ音源を聴いてみてください。本当に怖くありません、大丈夫です。

▼最新ミュージックビデオ「Thrown into the Dark」はこちら

 

Richie Kotzen(リッチー・コッツェン)

Richie Kotzen公式サイト

今回パサディナという地に2日間滞在しましたが、そこで観たのがリッチー・コッツェン。私が以前から大好きなギタリストです。顔も声もギターもいい、音楽も最高!けど性格は超変で気分屋。

さて、会場はThe Roseというラウンジバーです。指定席では食事を楽しんだあとに座りながらショーを楽しめます。彼はキャリアが長いので(私自身も含めて)ファンの年齢層もそこそこ高く、皆さん座りながらハードロックショーを堪能している様子でした。

▼ちょっと遠いですがセンターに写っている仙人のような風貌でギターを抱えている人がリッチー・コッツェン。

小さい会場だとどうしても音響設備に限界があることが多いのですが、ここの音響はものすごく良かったように思います。私の耳はそんなに細かな音の違いを聴き分けられるほど立派ではありませんが、素人でもその違いが分かるくらいでした。この日はツアーファイナルとあってかリッチーもご機嫌で、喉もギターも絶好調でした。開演前、私と同じテーブルに座っていた男性が「僕はリッチー・コッツェンを観るのは初めてなんだよ」と話していたのですが、リッチーが1曲目を歌い終えた途端「彼はハスキーでものすごくいい声をしてるんだね、知らなかったよ!」と感嘆していたのが印象的でした。

▼最新ミュージックビデオ「Riot」はこちら

Strung Out(ストラング・アウト)

Strung Out公式インスタグラム(公式サイトは存在するけどほとんど更新されない)

今回ものすごく楽しみにしていたライブのひとつ。Fat Wreck Chordsというパンク界隈で老舗のレーベルにデビュー当時から所属しており、アメリカ国内外問わず根強い人気のあるパンクバンドです。スピード・メタリック・パンクと称されることもあり、メロディック・パンクの中にヘヴィメタルの要素が取り込まれた重厚感のあるサウンドが特徴です。

2018年、彼らの3枚目のアルバム「Twisted By Design」リリース20周年アニバーサリーツアーが北米とオーストラリアで敢行されたのですが、私が出かけたのは西海岸ツアーの初日、サンディエゴのダウンタウンにある House Of Blues San Diegoです。

▼最前列からの景観(写ってませんが右端にもうひとりギタリストがいます)

ただでさえ語彙力がないのに楽しさを突き抜けてしまうと語彙力を喪失する一方なわけですが、まあ楽しかったです。日本のライブでも熱いファンがたくさんいますが、やはりアメリカのファンはエネルギーの瞬間放出量が桁違いにすごい。そしてとにかくみんな楽しそう。そんなファンの熱量を吸収してメンバーもファンにエネルギーをぶつけ返してくる、という最高の駆け引き。

こういう場面に遭遇すると生身の人間同士でなければ成立し得ないライブの醍醐味を実感します。

▼終演後、ベーシストさんから直接手渡しで頂戴したセットリスト。家宝にします。

▼最新ミュージックビデオ「Requiem」はこちら

▼ついでに代表曲「Calling」もどうぞ

Death By Stereo

私がアメリカ滞在を10日間に延長したのはこのバンドを観るためです。9年ぶりに来日したのが2017年。2018年でバンド結成20周年を迎えたのですがやはり本年は来日が実現せず、観られるチャンスがあるならここで観ておかなければもう二度と観られないかもしれない……!という強迫観念に負けました。

メタリックサウンドになった頃もあったけど、私の中では王道ハードコアバンドという感じです。みんな!ハードコア楽しいよ!

会場はガーデングローブにあるGarden Ampという屋外の円形劇場です。アナハイムのディズニーランドが近いですね、行きませんでしたけど。

▼当日のライブ映像はこちら その1

▼当日のライブ映像はこちら その2

メンバー全員がファンを大切にするいい人で、ライブではいつも体当たりで会場を盛り上げてくれるので元気をもらえるし楽しいです。ハンチング帽を被ったギタリストさんは、一見するとちょっとふざけているような風貌ですが、こう見えてべらんべらんにギター・ソロを弾きまくります。

▼ということで、べらんべらんな動画はこちら

そろそろ語彙力が尽きてきたので動画頼りになってきました、すみません。

▼最新ミュージックビデオ「Neverending」はこちら

ということで時間の許す限りバンドとライブの紹介をしてみましたがいかがでしょうか。実は他にも、Guttermouth(ガターマウス)、Alkaline Trio(アルカライン・トリオ)、Agnostic Front(アグノスティック・フロント)、Ignite(イグナイト)、Excel(エクセル)といったバンドも観たのですが、大人の事情で書き切れず。とはいえ、どのバンドも素晴らしいライブでした。

 

まとめ

活力の源泉は人それぞれだと思いますが、私にとってはライブです。いいライブを観られると「生きていて本当に良かった」と心の底から実感できます。ただの現実逃避にも見えるかもしれませんが、そのおかげで毎日を生きていくことができるのは事実です。

生身の人間同士によるエネルギーのぶつかり合いは足し算ではなく掛け算だし、毎回本当に未知数でワクワクします。あなたもいつか、自分の人生の転機となるような素晴らしいバンドとライブに出会えますように。

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Cerevoのバックオフィスで働く洋楽ロックオタクです。


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