[4日目] ニートがバイクで最北端に行って来た話


本記事は、Cerevoスタッフが業務や趣味について思うままに書き綴るアドベントカレンダー企画「Cerevo アドベントカレンダーTechBlog 2018」の第4日目です。

Cerevo アドベントカレンダーTechBlog 2018
http://tech-blog.cerevo.com/archives/category/adventcalendar/2018/

# 自己紹介

皆さん初めまして。最近入社しました電気エンジニア見習いの ちは です。
まだまだ一人前ではないので先輩方のお手伝いや製品の分解などを通して日々勉強させていただいてます。
Altiumって使いやすいですね!
どうぞ宜しくお願いします。

# 仕事を辞めた

きっかけは前職を今年9月末に退職したことです。
退職前に転職先を決めていたので、10月は余裕ぶっこいてニートすることにしました。
なんでかって、そりゃもう遊びたかったからです。

まとまった休みを取れるのは今しかない。
バイクを手に入れた人なら一度は憧れるバイク旅。
これは、行くしか。

# 北へ

男たちは北へ。自分一人ですが。
目的地は最北端・宗谷岬…と行きたい所でしたが、時間とお金がそれを許しませんでした。
なんてったってムショク。働いたら負けだと思っている。
したっけ青森の先っちょにマグロ食いに行くか!と言う訳で大間を目指しました。

往路はルートを決めて宿も確保。
復路はそうだな、1日300kmで計算して…3日あれば帰れるな!(フラグ)
よし!!じゃあ出発!!!

# ニートは北へ

私のバイク歴は浅く、実は今年の2月25日にVFR800Fを買ったばかり。
関東日帰り300kmや2泊3日のツーリングを何度か経験ある程度で、1週間のロングツーリングは初めてでした。

▲納車時の舞。イヤッホォォォォォォォウ!!!!  3ヶ月後に両側フルバンク駐車した話は別の機会に。

フルパニア装備でカバンを100Lまで増やし、スロットルにはロックレバーとアシストを装備して高速を快適に。
ツーリング用バイクがよりツアラーっぽくなりました。我ながらカッコイイ…

▲田沢湖にて

旅先での出会い

旅に出て一番驚いたのが、人との出会いや会話がとても多かったことです。
飛行機や鉄道で旅行したことは何度もあるのですが、話す機会はチケット買うときやチェックイン、会う約束してた友人と飯行った時くらいでした。
それが、バイクで旅に出るというだけで全然違ったんです。
この旅では色々な場所に寄りましたが、ここでは思い出に残ってる出会いについて書こうと思います。

大間の旅館で夕食を食べていたら
「前に止めてあったの、君のVFR?」「そうなんですよ、おじさんもバイク乗りなんですか?…」
「明日はどう岩手まで行くか迷ってるんですよ」「したらここ寄っときな、良い景色だから」

その時いただいた海峡荘の夕飯はこれでした。

▲貝焼き味噌、ムラサキウニ、マグロ血合いの煮付け、ところてん、ひじきの煮物、漬け、お刺身、マグロは大トロ中トロまで入ってて、さんまの柔らか味噌煮、ぶりしゃぶ、白米とシジミの味噌汁はお代わり自由…ぜーんぶ女将さん達の手作りです。どれも本当に美味しいんです。見た目以上にボリュームもあって満足間違いなし!

そうして翌朝向かった「尻屋崎」。青森県のもう一方の先っちょにある、町営牧場の中にそびえる灯台です。

▲小父さんオススメの尻屋崎。大間とは違った、犬吠埼のような広々とした景色が広がっていました。


▲尻屋崎からのパノラマを撮ってみました。クリックして見てみてください。

町営牧場の中には名物の「寒立馬」が放し飼いです。かんだちめ、って読みます。
今日は灯台周りには居ないのかな、と諦めていたら、帰り道で出会いました。
道のど真ん中で3匹がトライアングルを作っていたので脇で観察していたら、ゆーっくり近づいて来ました。
お前動かないんじゃなかったのか…

▲ちょw 寒立馬パイセン近いっスw

寒立馬の直前に、尻屋崎のバイク駐輪場で出会ったおじさんとの会話。
「実はこれから泊まるとこ探すんですよ」「したらライハ(ライダーハウスのこと)はどう?安いし色んな旅人が集まる楽しいとこだよ」
そのおじさんも和歌山でライダーハウスを経営しているとのことでした。

泊まったライダーハウスでは、10年前に大阪を旅立ってからずっと徒歩で旅行しているお兄さん、震災復興で工事現場を支えるおじさん達、縁あってライハのオーナーさんの会社で住み込みで働いているお兄さん。そのお兄さんに拾われた子猫二匹と、オーナーさんが居ました。


▲リングやペンを甘噛み。白いものがお好き?

そこでは自分たちのことや、今までに泊まっていった旅人の話をしてくれました。
生きることは楽でないけど、好きなことして生きていくのは楽しいことなんだって。そう話す彼らはとてもいい顔をしていました。
定時に出勤して、出る杭は打たれて、好きなこと殺してまで仕事するだけが人生じゃないんだって。
逃げても良い。正社員でなくてもいい。好きなことしてこそ自由なんだなって。上手く言えないけど、たくさん考えさせられました。

三陸沿岸のコンビニ、バイクの横でご飯を食べていたら
「そのバイク格好いいな!(ナンバー見て)横浜!?遠いとこから来だねぇ~」
これから現場へ仕事に行くという、ツナギを着た地元の方。
「兄ちゃん道中気をつけて楽しんでな!」「ありがとうございます、お仕事がんばってください!」
バイクを見て話しかけて下さる方って結構いるんです。一人旅なのでこういった会話も楽しみの一つです。

三陸から東京への帰り道。夜中に福島の通行止めで迷子になった時、親身になって道を教えてくれた工事現場のおじさんたち。あなたたちが居なければガス欠で野宿でした。
そのあと結局帰れなくなって(夜中の峠越えは危ない)、24時前の飛び込みでも受け入れてくれた仮設ホテルのスタッフさん。
「疲れたろう、出発はお昼くらいにするかい?」とチェックアウト時間を伸ばしてくれました。
心身ともにへたってたので、本当に助かりました。

ここには書ききれていませんが、友人や親戚や色んな人に助けられて、いい思い出と一緒に無事に帰って来ることができました。
帰りは4日掛かってしまいましたが(フラグ回収)
旅に出る前はこんな出会いの数々は想像もつきませんでした。
次の旅行は未定ですが、旅先はどんな人たちに出会えるか楽しみです。

# 旅を楽しむには

  • 人と話してみる。失敗しても一期一会なのでめげない。
    大間から東京まで寄った観光地や宿、帰りのルートはだいたい会った人から聞いた話で決まりましたw
    それが結構間違いないんです。良かった場所って人に勧めたくなりますしね。
  • 何かテーマを決めて集めたり巡ったりしてみる。
    自分はソフトクリームが好きなので、道の駅でご当地ソフトを食べて写真を撮ることにしました。
    これが結構良くて、特産物を混ぜ込んであったりするのでご当地感があるし、単価安いしボリューム抑えめなのが嬉しいです。
    途中から思いついて始めても全然いいと思います。

    他にはスタンプ見つけたらクロッキー帳に押していました。
    気になったことも一緒にメモ。これはずっと残るのでいい思い出になります。

# おまけ:持っていって良かったモノ

  • 除菌ウェットティッシュ
    …メットやボディに虫がめっちゃひっつきます。手垢もつきます。油分をきれいに拭き取るにはコイツの出番。
  • 100均のスマホ三脚
    …広い画角で自撮りが出来る!本州最東端のとどヶ崎には誰も居なかったので大活躍でしたw
  • チャック袋
    …ガサガサ言わない、四角くしまえる、圧縮できる、匂いも水も漏れない、浸水しない。私の旅行では必携品です。
    日常でもよく使うので、ダイソーで売ってるハガキ大の厚手タイプ、A4、A3サイズを常備しています。
  • 紙の地図(ツーリングマップル)と蛍光マーカー
    …今はググれば何でも情報は出てきますが、何かしらキーワードを入れないとたどり着けません。たとえググっても適当なまとめばかりだったり。
    バイク旅に特化したツーリングマップルは、ライターさんが実際にバイクで足を運んで得た情報がぎっしり詰まっています。Google Mapsには載っていない「二輪だけ通行止め」「渋滞時の快走迂回ルート」であったり、バイク乗りが好きそうな道中のグルメ情報や道の駅・ドライブインなどがいい塩梅で載っています。
    さすがライダー視点の情報で、ルートプランを立てる上でこの地図には本当に助けられました。それにお金を出すことで情報の信頼と安心が得られます(無料の情報って誰も保証はしてくれない)。
    また、地図に自由に書き込めるので旅ログを残せます。蛍光マーカーで来た道に線を引いたり、ご当地のスタンプを押してみると、こう、なんかめっちゃいいです(語彙力)。

オチも締まりもないけど終わりです!
旅はいいぞ。

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